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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

2019年12月の日記31本

2019.12.31(火) こぎ着けた

3時台に目の覚めたことを奇貨として、4時20分より仏壇の掃除に取りかかる。早寝早起きの習慣は、僕に大きな果実をもたらしてくれる。きのうの夜に段取りをしていたこともあって、掃除は20分ほどで完了した。

7時30分より道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場の掃除と検品、そこから戻って8時より朝礼。それが済んだところで霧降高原にある「グルマンズ和牛」まで正月用のすき焼き肉を取りに行くよう家内に頼まれる。同級生のサカイマサキ君は、この店のステーキを食べてみたいと言いながら亡くなってしまった。

「したいと考えていることは、すぐ実行に移すべし」というような格言を我々が飽きるほど目に、耳にするのは、言うほど簡単ではない現実があるからだと思う。

「日光の美味七選」をお買い上げくださったお客様の、おひとりおひとりへ向けて、午前のうちにメールをお送りする。その内容は「何かあったらご連絡ください」と、僕の携帯電話番号をお知らせするものだ。本日、ウェブ上で荷物の追跡をする係は事務係のツブクユキさん。昨年、大晦日にこれの配達されなかったお客様へは、今年の荷物は早々に到着していた。

年明けへ向けて、社員のひとりひとりが黙々と仕事をしている。本日の、お客様用手洗いの掃除は朝と夕方の2回。18時の終業時間が過ぎたところで、帰宅する社員たちと年末の挨拶を交わす。

18時15分、ホンダフィットに必要なものを積み込み、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ向かう。駐車場には既にして長男が乗り入れた三菱デリカが駐まっていた。それから小一時間ほどもかけて、正月用の売場の準備を行う。

夕食の席に着いたときには「今年もようやくここまでこぎ着けた」との思いを強くした。そして冷えた日本酒を飲む。


朝飯 細切り人参の炒り煮、納豆、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、ごぼうのたまり漬、メシ、蕪と蕪の葉の味噌汁「グルマンズ和牛」のメンチカツドッグ、胡瓜のピクルス、コンソメスープ
昼飯 きのうのキムチ鍋の残りとバンコクで買った長寿麺の組み合わせ
晩飯 鴨鍋千枚漬けの「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」かけ「太郎わさび苑」の生山葵を添えた「三たてそば長畑庵」の盛り蕎麦「松瀬酒造」の「松の司特別純米酒」(冷や)「久埜」の大福、TIO PEPE

2019.12.30(月) 「日光の美味七選」の出荷

正月の柱飾りや輪飾り、また総鎮守瀧尾神社から届いた幣束などは、主に社員の手により28日に諸方に掛けられた。今日は僕が銀行へ行くなどの雑事をこなしているあいだに、鏡餅が社内、家の中、更には隠居に至るまで飾られた。多いにありがたい。

昼食は、午前のうちに買っておいたおむすびで簡単に済ます。

荷造り場には、12月1日の朝9時から11時30分のあいだに予約の埋まった「日光の美味七選」を形づくる品々が並んでいる。そのうちの、たとえば蕎麦は、漏れても困らないようつゆの瓶を袋に入れ、更に蕎麦と共に袋に納める、「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」は緩衝のための網で包んでレシピを付ける、らっきょうとごぼうの各たまり漬はまとめて袋に入れるなどの「下ごしらえ」に取りかかる。

「日光の美味七選」の荷造りは、これを始めたころより大幅に能率を上げて、2時間ほどで完了した。

昨年は、この「日光の美味七選」の40セットのうちの1セットが大晦日に届かず、そのお客様は年越し蕎麦を、年が明けてからお召し上がりになることになってしまった。今年はすべてが遅滞なくお客様にお手渡しされることを祈っている。

お客様は元より宅急便に携わる人たちにも、僕がとても感謝をしていることは、言うまでもない。


朝飯 納豆、細切り人参の炒り煮、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、ごぼうのたまり漬、広島菜漬け、メシ、大根と大根の葉の味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」の2種のおむすび
晩飯 キムチ鍋、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、「久埜」の羊羹、TIO PEPE

2019.12.29(日) 阪納誠一メモリアル走行会

快晴。ドライバーズミーティングは8時30分から9時まで。外へ出たところで「ビンテージクラスの走行は9時から」とのアナウンスがツインリンクもてぎの第1パドックに響く。最初の走行時間は20分。“BUGATTI 35T”の置かれた19番ピットへ小走りで戻る

紙の手提げ袋から取り出したレーシングシューズは、クリーニングから戻ったまま、紐を通していない状態だった。きのうのうちに気づくべきだった。あるいは今朝は、きのうの日記など書いている場合ではなかった。一刻も無駄にすまいとヘルメットと手袋を身につけ、靴は普段履きのまま操縦席に乗り込もうとする。

「引っかかりませんか」とタシロさんが懸念を示す。
「大丈夫です」と手短に答える。

僕はハンドブレーキを引き、クラッチペダルを踏む。タシロさんはスカットルの電気スイッチを入れ、前に回ってクランクを回す。エンジンは轟然と始動した。ここで問題に気づく。メレルのジャングルモックはやはり、狭い足元にはいかにも幅が広すぎた。僕はタシロさんに謝りつつ電気スイッチを切る。

浮谷東次郎は、シートベルトが取り外された状態のホンダS600で試走をしながら、コース上の人を避けようとして鈴鹿サーキットに散った。「急げば回れ」である。

レーシングシューズの、いくつあるか数えたこともないたくさんの穴に紐を通し、それを正しく履いて、ふたたび操縦席に乗り込む。そしてピットロードからコースへ出て行く。

冷え切ったタイヤとかけたばかりのエンジンを慮って、回転は2,500までに留めてゆっくり走る。どうもエンジンの調子が上がらない。8気筒のうちの1気筒が死んでいるような気もする。そのまま時間いっぱいまで西コースを周回してピットに戻る。

タシロさんがエンジンカバーを外す。そして8本の点火プラグすべてを抜いて点検する。もっとも前方のプラグが黒くすすけている。初回、僕はエンジンの点火時期を始動時のままで走っていた。不調の原因はそこにあるのではないかとタシロさんは推し量った。

1925年から1989年までのクルマ55台が集った今日の走行会で、ビンテージクラスのクルマが走れる時間は130分間。次の10時30分からの回では、ピットロードを出て第1コーナーに差しかかる前に、点火時期の調整レバーをもっとも速いところまで押し下げる。エンジンはそこから突然、軽く、力強く回り始めて車体を前に押し出した。

ホームストレッチでは3速4,000回転に達したら4速に上げる。第1コーナーの手前150メートルのところで4,000回転になりかかる。ここでブレーキを強力に効かせつつ3速に落とす。第1コーナーは3速3,000回転でも怖くない。3,250回転まで上げても第2コーナーのクリップは難なく取れる。

バックストレッチでも3速で3,000回転に達したら4速に上げ、しかしその先のシケインは難物だから、ここはその200メートル前から制動をかけつつ3速2,000回転でハンドルを右に切る。シケインを抜けるとすぐに左コーナー。息つくひまもなく最終コーナー。その上り坂を、3速2,250回転から2,500回転に速度を上げつつ右のクリップを取る。逆バンク気味の最終コーナーは、西コースではもっともタイヤの滑るところだ。

朝のドライバーズミーティングでは、追い越しは直線に限るよう釘を刺されていた。前のクルマを抜くときのみ、3速での速度を4,500回転まで上げる。絶好調を取り戻したエンジンは更に回ろうとするも、壊すわけにはいかない。

午後から計60分間の走行をこなし、16時からの30分間はいよいよ最後の時間帯だ。この同乗走行の際に、いつも来てくれるモモイシンタローさんを乗せての最高タイムは1分02秒だった。西コースの距離は1.49Km。ひとりのときには恐らく1分をすこし切るくらいのところだろう。

ふと気づくと、ゴールポストのデジタル時計が残り8分を示している。いつの間にそれほどの時間が経ったのだろう。あるいは懸命に周回を重ねるうち時を忘れてしまったのだろうか。最後は残り1秒のところでゴールラインを越える。

右足でブレーキペダルを強く踏み、左足はクラッチペダルを床まで踏み込む。同時に右足のかかとでアクセルペダルを押す。1926年製の、ギアボックスにシンクロメッシュを持たないレーシングカーの減速には「裂帛の気合い」のようなものが必要だ。

第1コーナー、第2コーナー、バックストレッチ。右のシケイン、下りのS字カーブ、上りの最終コーナー。姿勢を正しつつ最後の直線に駆け上がると、遥か彼方の右手にチェッカーフラッグが大きく振られていた。


朝飯 「ホテル若葉」の朝のお膳
昼飯 “GRAN TURISMO CAFE”のカレーライス、ミニサラダ
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダマカロニグラタンドライマーティニ、TIO PEPE、家へ戻ってからのシュークリーム、Old Parr(生)

2019.12.28(土) まざまざと

午前、蔵の中を歩いていて「いつごろ届きますかね」と、包装主任のヤマダカオリさんに声をかけられる。

10月31日、上澤梅太郎商店の商品である「おうちたまてばこ」が、関西テレビの人気番組「よ~いドン!」で紹介をされた。推薦してくださったのは、関西美食界の重鎮である門上武司さんである。注文が殺到したことは言うまでも無い。

この「おうちたまてばこ」はその後、番組の下半期に紹介された品の中で問合せの多さベスト3に入ったとのことで、4日前の24日の総集編でも採り上げられた。この日もまた反響はすさまじく、電話の鳴りっぱなしになることとなった。

僕は11月に、この「おうちたまてばこ」の包材を、ヤマダさんから頼まれていた。そして今日、彼女に声をかけられてはじめて、自分がその注文をし忘れていたことに気づいた。ヤマダさんによれば、在庫は年内にも尽きるという。今日は師走も押し詰まった28日。しかも土曜日。万事休すか。

「駄目で元々」の気持ちで問屋の社長に電話を入れる。社長は気の毒なことに、病院で診察待ちの最中だった。「なんとか連絡をとってみましょう」と社長は答えてくれた。返事は数十分後にあった、包材は船橋の倉庫にあるという。社長の会社は日本橋。しかし自宅は松戸とのことだから、病院も多分、そのちかくだろう。

「船橋で私のクルマに積んで、東北道を走ります。どこかのサービスエリアで落ち合いましょう」
「いえ、それは申し訳ないです、僕が船橋に向かいます」
「そんなことはお客様にさせられません、それならいっそ、会社の前で」
「了解しました」

携帯電話というものを、今日ほど有り難く感じたことは無い。

11:30 ホンダフィットにて会社を出る。
12:15 東北自動車道佐野P.A.で小休止。
13:20 首都高速道路南池袋P.A.で小休止。
13:28 江戸橋方面へ向かうべきところ分岐を誤り霞ヶ関から一般道に降りる。

ひとけのまばらな官庁街を抜け、新橋駅の高架下を西から東へと抜ける。「14時30分には着きます」と社長から着電。助手席に置いたiPhoneのgoogleマップが昭和通りに入るよう音声を発する。それには従わず、中央通りへと左に折れる。

尾張町の交差点がちかづくに連れて、人の数が見る間に増えていく。どこかで和服を着せてもらったらしい白人の女の子がとても綺麗だ。京橋を抜け、日本橋を渡り、社長の会社が入るビルの前には13時45分に着いた。14時30分までは、いまだ45分もある。都心の一方通行の路上に留まっては迷惑だろう。コレド室町の駐車場にホンダフィットの鼻先を突っ込んだところで時刻は13時55分。

「あと10分で着きます」との電話が、思いがけず社長から入る。時刻は13時58分。即、地下2階に降りて係に駐車券を渡す。8分間の駐車料金は幸い無料だった。

先ほどの場所へ戻ると、社長が教えてくれたナンバーの白いトヨタクラウンが駐まっていた。そのトランクからふたつの段ボール箱をホンダフィットに載せ替える。

「今日のお礼は、いずれさせていただきます」
「いえいえ、とんでもありません」

今日の社長には、問屋魂、商売魂のようなものまざまざと見せつけられた。僕もまだまだ勉強である。

14:23 室町から首都高速道路に上がる。
15:30 東北自動車道佐野P.A.から会社に連絡を入れる。
16:22 帰社。即、ふたつの段ボール箱を蔵の包装現場に運ぶ。

EBエンジニアリングのタシロジュンイチさんには17時の待ち合わせを18時に延ばしてもらった。閉店後は3台のキャッシュレジスターを取り急ぎ締める。そして店の駐車場で待機していた、トレーラーを曳いた、タシロさんのホンダステップワゴンの助手席に慌ただしく収まる。


朝飯 納豆、細切り人参の炒り煮、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、茹でたブロッコリー、ごぼうのたまり漬、広島菜漬け、メシ、若布とレタスの味噌汁
晩飯 「風之神」のお通しのメカブの酢の物冷やしトマト揚げ茄子チキンカツ「大分銘醸」の麦焼酎「安心院蔵」(お湯割り)

2019.12.27(金) 床まで踏み込む

育児休業などで長く休んでいる者を除けば、現在の社員数は19名。そのうちの2名が、インフルエンザによる休みから本日、揃って復帰した。年末の超繁忙に向けて強く踏んできたアクセルを、今日からは更に、床まで踏み込むことができる。とても有り難い。

午前、諸方から入金のある銀行に、通帳記入をするため行く。他にも用事はあったものの、窓口は忙しかろうと、通帳以外のものは敢えて持参しなかった。ATMに並ぶ人たちの最後尾に立ちながら、何気なく奥に目を遣る。待ち客の姿は案に相違して、ひとりも見えなかった。銀行は年末年始に6日間を休む。釣り銭は、どれほど準備をすべきだろう。

17時に蔵へ行くと、今日のうちに出さなければならない商品の荷造りが続いていた。宅急便の運転手は、パレットに積み上げられた荷物のバーコードを、端末をかざして懸命に読み込んでいる。彼が去る時間になっても荷造りが終わらなければ、荷物は我々が営業所まで運ばなくてはならない。即、三菱デリカを脇の駐車場から店の駐車場へと回す。

今日の日中は晴れながら突風が吹き、時雨がちらついた。夕刻には小雪も舞った。荷造りは幸いなことに17時30分に完了し、荷物はすべて、宅急便のトラックに積み込まれた。以降、製造現場は枯渇しかけている商品づくりのために残業。残業は、大晦日まで続くかも知れない。


朝飯 おむすび、ごぼうのたまり漬、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 カレー南蛮鍋、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、「たまき」の黄ぶな最中、Old Parr(生)

2019.12.26(木) 昨年に倍して

朝、事務係のカワタユキさんとマスブチサヤカさんが、何やら話し合っている。結論として、地方発送は本日の受注分から、新年の出荷にしたいという。発送伝票が作り間に合わないのだ。彼女たちの一存を以て事を決めるわけにはいかない。製造現場へ走り、フクダナオブミ製造顧問にそのことを諮る。「そうしてもらえれば蔵の方も…」と、彼は安堵の表情を浮かべた。

ご来店になるお客様や電話でご注文をくださるお客様には、そのことを口頭でご説明できる。僕はウェブショップのお客様へ向けて、取り急ぎメールマガジンを書き、10時30分の配信を予約する。別途、ウェブショップのトップページにも、同様のお知らせを掲載する。今年の末は昨年に倍して、諸々の動きが急に感じられる。

2ヶ月に1度の割合で血圧などの診察を受けている病院には、午前のうちに行く。夕方は終業を待つことなく、取引先の父上のお通夜に向かう。折からの小雨により傘を持参したものの、幸いクルマはホールの入口近くに誘導され、それを開く必要は無かった。


朝飯 らっきょうのたまり漬、納豆、オムレツ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ごぼうのたまり漬、メシ、南瓜と若布の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 ジャガイモと人参とピーマンのサラダ青梗菜のにんにく炒めトマトの玉子炒め「ハルピン」の餃子同小籠包「紅星」の「二鍋頭酒」(生)「松之助」のハミングバードケーキ

2019.12.25(水) さてどうするか

日光方面へお出かけの方に朝食をご提供する「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、来年3月下旬の開店を目指している。動態保存されている築150年ほどの建物は、これまでの台所を隣の茶の間まで広げて倍以上の広さとする。その厨房と座敷を隔てる壁は一部を抜いて、料理の受け渡しができるようにする。手洗いは、保健所の基準に合わせて改装をする。着工は今月の9日。その工事がいよいよ佳境に入ってきた。

今日は諸々についての、複数の業者とのすり合わせが予定されている。そのため10時30分より家内や長男と共に隠居へおもむく。僕と家内がもっとも気にしていた、茶の間の南東に面した窓の処理については、早々に結論が出た。よって現場には長男のみ残し、僕と家内は事務室に戻る。

地方発送の受注が限界を超えてきている。受注がそうであれば、商品の製造や荷造りもまたしかり、だ。しなければならないことが、次々と後ろへ延びていく。とはいえ大晦日は間近に迫っている。さてどうするか。

包装主任のヤマダカオリさんには今日も、明早朝の仕事を頼まれた。社員の働きを思えば、いまだ暗いうちに蔵へ降りるなどは、どうということもないことである。


朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、炒り卵、茹でたブロッコリー、ごぼうのたまり漬、広島菜漬け、メシ、若布とレタスの味噌汁
昼飯 ブルーベリーのパン、ヨーグルト、南瓜のポタージュ
晩飯 “Parrot”のパロットサラダ牛たたきステーキHenry Fessy Beaujolais 2016

2019.12.24(火) 幸運の札

今月10日の日記に書いた次第にて、今日はふたつのテレビ番組でウチが紹介される。ひとつは関西テレビの「よ〜いドン!」で、関西地方のみ9時50分からの放送。もうひとつは日本テレビの「ヒルナンデス!」で、こちらは全国放送で11時55分からの放送。事務室には事務係の3名に、僕と家内の計5名が待機した。

最初の電話は10時35分に鳴った。以降は、受話器を置いてはまた鳴り、ということが13時30分まで続いたところで遂に席を立ち、製造現場に様子を報せに行く。

午後、ウェブショップの状況を見るため、メーラーを巡回させる。すると、まるでタクシーのメーターが高速で回るように、サーバーから注文が流れ落ちてきた。本日のウェブショップ担当は事務係のツブクユキさん。ツブクさんは、配達日を指定されたお客様から順に、受注確認書をお送りすると決めた。そして残業しても確認書をお送りできなかったお客様には、明朝一番にてご返事をするとのことだった。

本日はクリスマスイブ。お客様には、大きなプレゼントを戴いてしまった。年末の超繁忙期に突如として現れた幸運の札には、着実に対応をしていきたい。


朝飯 広島菜漬け、秋刀魚の山椒煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、煮卵、ごぼうのたまり漬、生のトマト、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 菠薐草のソテーと”neu franc”のコーンビーフ「進々堂」の」2種のパン「鳥秀」の鶏の丸揚げ3種の茸とマカロニのグラタンTIO PEPE(ソーダ割り)、Petit Chablis Billaud Simon 2016、「松之助」のハミングバードケーキ、Old Parr(生)

2019.12.23(月) すずしかりけり

きのうの夜「和光」へおもむくときには、傘が無くても差し支えないほどの雨が降っていた。宴会を終え、家に戻るまでは、町内神社世話人のアイザワヒロシさんが、僕の頭上に傘を差しかけてくれた。そのときの雨もまた、とても柔らかいものだった。

栃木県の山沿いには雪の予報が出ていた。しかし今朝は、カーテンを巻き上げ、外の様子をうかがうことはしなかった。国道121号線を行くクルマは、路上の水を切る音を立てている。雪の積もっていないことは、見なくても耳で分かるのだ。

東の空には平たく積み重なった雲がある。そのもっとも上、幾重もの帯の薄くなったあたりから、遂に朝日が光を放つ。その、南東へ向けた目を、立って南西に転じてみる。そこではじめて、里山が、白く雪に包まれていることを知る。初雪である。

10時30分、来社した下野新聞政経部のイトーカツユキ記者を、隠居に案内する。そして来春3月下旬に開店予定の「汁飯香の店 隠居うわさわ」についての取材を、長男と共に受ける。


朝飯 秋刀魚の山椒煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、生のトマトを添えたハムエッグ、納豆、広島菜漬け、切り昆布と豚三枚肉の炒りつけ、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当洋梨
晩飯 レタスと林檎のサラダ「進々堂」のパンあれこれパンに載せるあれこれ豚軟骨と野菜のポトフ、TIO PEPE、Petit Chablis Billaud Simon 2016

2019.12.22(日) 屋根裏の探索

来年3月下旬の開店を目指す「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、明日、新聞の取材を受ける。それまでに、昔からある食器を広く並べたままの座敷を片付けなくてはならない。よって朝の9時より長男と隠居に入る。

これまでの台所は、倍以上に広げて厨房にすべく、現在は工事中だ。隣の茶の間の床板はオタニ建具店のオタニさんにより、既に外されていた。台所の天井板も外されていた。そこから屋根裏にもぐり込み、先日オタニさんが発見したという、まるで流鏑馬の的のような板を、懐中電灯の明かりに捉える。

「こんな巨大な杉の一枚板、今となっちゃ、とてもじゃないけど手に入りませんよ」と賛嘆したのは、今月20日の日記にも名の出たコバヤシハルオさんだった。コバヤシさんの仕事は製材業である。その天井板を踏み抜かないよう梁を伝って、正体不明の何ものかに近づいていく。

板の幅は2尺半、棒の部分も入れれば長さ1間半ほどのものは、果たして破魔矢だった。兜のように切り抜かれた先端は北東、つまり鬼門に向けられている。どこかに上棟の日付があるのではないか、そう考えて明かりを近づけても、描かれているのは模様のみで、墨書は残念ながら認められなかった。

さて、ここまで判明したところで屋根裏から降り、座敷を片づけ、即、店に戻る。

午後は16時より瀧尾神社の責任役員として、各町内の自治会長、神社総代の連なる「お祭を考える会」に出席をするため、今月は小倉町5丁目の公民館へおもむく。18時からは町内役員の忘年会にて、会計係として居酒屋「和光」の戸を引く


朝飯 「なめこのたまり炊」による「なめ玉丼」、らっきょうのたまり漬、南瓜と若布の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 「和光」の其の一其の二其の三其の四其の五其の六其の七其の八麦焼酎「二階堂」(お湯割り)

2019.12.21(土) 味噌汁は大抵、つねに美味い

3時台に目を覚まし、4時になりかかるころ起床する。この「得した感、満載」の朝の時間が維持されて何日になるだろう。僕はいわゆる目覚ましを使わないから、何時に目が覚めるかは運任せのところがある。

とにかく、早く目が覚めれば一昨日の日記の「公開」ボタンをクリックし、文字のみのきのうの日記に画像を加え、今日の日記も書き上げ、その余勢を駆って、明日の日記の途中までも、こうして書いている。それが一段落したところでいまだ真っ暗な製造現場へ降りて軽く仕事をし、その上、味噌汁の準備までできようというものだ。

冷蔵庫には地元産の菠薐草があった。袋から取り出すと、茎の付け根に泥が目立つ。それを水で軽く流してから根のちかくを切り落とし、更に入念に洗う。葉の一部は格好悪く縮れている。別のところには黒く紡錘形のヒルが貼り付いている。それを摘んで指先で潰そうとしても、まるで菓子のグミのように潰れない。その、エイリアンのような生物を相手に遊ぶことは遂に諦めて、流しの隅に捨てる。

「農薬の使用は、姿が良く【清潔】な野菜を求める消費者にも責任の一端はある」と書いたのは、誰だっただろう。

今朝の味噌汁も、いつに変わらず、大層、美味かった。


朝飯 コールスロー、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、切り昆布と豚三枚肉の炒りつけ、秋刀魚の山椒煮、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と菠薐草の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダポークカツレツドライマーティニ、TIO PEPE

2019.12.20(金) 記憶に残る物語

アリは夏の暑い日にも、冬に備えて、せっせと仕事をしました。その横でキリギリスは、歌を歌って遊んでいました。やがて厳しい冬が来ました。アリは夏に蓄えたたくさんのごちそうを食べながら、楽しく暮らしていました。キリギリスはそのころ、ハワイで遊んでいました。

これは僕の好きな落語のまくらで、笑わせてくれたのは錦糸町の師匠こと三遊亭楽太郎あらため三遊亭圓楽だ。

「バブルのころ遊んでた社長、いまひとりも残ってませんからね」と、現在、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の「船村徹記念館」の建つあたりにあった優れた居酒屋「市之蔵」で、コバヤシハルオ元本酒会員は語った。「寂しいねー、バブルのころ遊んでて、今は更に盛ってる社長って、いないの」と、僕は答えたような気がする。

「破滅型で面白い芸人なんていない。いても長続きはしない。安定して面白いのはアスリート型の芸人だけ」とは長男の言うことだ。破滅型でありながら売れに売れた芸人は、今や永六輔や小沢昭一の著作の中にしか存在しないということか。これまた「寂しいねー」と嘆かざるを得ない。

僕に備わっているアスリート的性向といえば、早寝早起きくらいだろうか。まったく無いよりはマシだろうけれど。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、切り昆布と豚三枚肉の炒りつけ、鰹節を薬味にした冷や奴の「朝露」がけ、納豆、ごぼうのたまり漬、ほぐし塩鮭、メシ、揚げ湯波と胡瓜の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 ビーツとキャベツのスープ「進々堂」のパン洋風総菜あれこれ、ウォッカマーティニ、TIO PEPE、Petit Chablis Billaud Simon 2016、チーズ、Old Parr(生)

2019.12.19(木) インフルエンザ

年に何度かご来店くださるお医者さんと、先月、立ち話をさせていただいた。その世間話の中で「私はインフルエンザの予防注射は一度も受けたことがない」と、先生はニコニコ笑いながらおっしゃった。専門からして、先生はインフルエンザのウイルスの濃く漂う環境で仕事をされているに違いない。注射より強力な予防法については聞き漏らした。

「インフルエンザ」で小遣い帳を検索すると、僕はその予防注射を、2007、2008、2010、2014、2015の各年に受けている。つまり毎年は受けていない。そしてインフルエンザに罹ったことは、生まれてこのかた一度も無い。早朝に起きて3、4杯ほども飲む緑茶、汁飯香の揃った朝食、手指への頻繁なアルコール消毒が効いているのだろうか。

「子供がインフルエンザに罹ったので休みます」とか「子供が熱を出しました。もしインフルエンザなら、会社には行けません」と連絡してくる社員が一昨日あたりから出てきた。

熱に苦しんでいる子供には、早く回復して欲しい。子供は笑いながら好きなものを食べているのが一番である。


朝飯 切り昆布と豚三枚肉の炒りつけ、納豆、トマトのソテーを添えた目玉焼き、なめこのたまり炊、大根の千枚漬け風、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 きりたんぽ鍋胡瓜のぬか漬けと大根の麹漬け、「福禄寿酒造」の「一白水成premium」(冷や)、2種の団子、豆大福、Old Parr(生)

2019.12.18(水) 門松

9時、宇都宮のイケダ竹店から門松が届く。「世間的におかしくない、できるだけ早い日」と頼んだのは僕だ。

「いかにも早すぎるよー、門松はクリスマス過ぎでしょう」と家内は僕に軽く抗議をした。「そんなの知らねぇ」である。本職が「おかしくない」と判断をしたのだから、それで良いのだ。第一、できるだけ長く飾った方が、1日あたりの単価が下がって嬉しいではないか。お客様の正月気分も盛り上がろうというものだ。

門松の支払いを済ませ、ホンダフィットで宇都宮へ向かう。そして今年のはじめから通い始めたカイロプラクティックで、41回目の治療を受ける。鎮痛剤の服用が欠かせなかった右の背筋痛は、ほぼ100パーセント消えた。左肩の痛みは「ほぼ」ではなく、100パーセント消えた。右膝に悪さをしているらしい、右太股のこわばりに対する荒療治は、今日も行われた。次の予約を来年の1月8日に入れて、会社に戻る。

年末には必ず調子を崩していた家内も、このカイロプラクティックのお陰で今年は元気にしている。多いにありがたい。


朝飯 切り昆布と豚三枚肉の炒りつけ、納豆、ほうれん草のソテーを添えた目玉焼き、ごぼうのたまり漬、大根の千枚漬け風、ほぐし塩鮭、メシ、長葱の味噌汁
昼飯 「CoCo壱番屋」のポークカレー、野菜サラダ
晩飯 “Parrot”のチキンカントリーevodia

2019.12.17(火) 料理用の酒

晩に飲むためのワインをきのうワイン蔵に取りに行った。扉を開けると中は暖かかった。設定している10℃を気温が下まわってきたのだ。即、その電源を落とす。暑さ寒さも彼岸まで。とすれば改めて電源を入れるのは、来年の3月になるだろう。

ワインは白い方を飲むことが多い。それはとりもなおさず、ウチでは牛肉や羊肉をあまり食べないことによる。洋食は、炭水化物や豚肉や鶏肉によるそれが多くテーブルには並ぶ。いきおい、赤い方は棚に横たわったまま古くなっていく。

赤ワインを長く横にしておくと、やがて澱が溜まる。飲むときには、その澱を瓶の底に沈める必要がある。ところが夕食のおかずは大抵、急に決まる。「夜はステーキ」と聞いてから瓶を立てても、澱は底に沈まない。よってきのうは数本の赤ワインを棚から降ろして床に立てた。次の牛肉または羊肉はいつになるだろう。

夕刻、料理用の酒を切らしたから何か見つくろってくるよう、家内に言われる。ワイン蔵へ行くと、日本酒は飲みさしの1本があるのみで、しかもそれは、料理に使っては勿体ないものだった。その1本を提げて食堂に戻り、しかし家内には手渡さず、取りあえずはグラスに注ぐ。


朝飯 納豆、人参とピーマンのソテー、大根おろしを添えた油揚げの網焼き、マカロニサラダ、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 刺身湯波の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」がけ、薩摩芋の天ぷら、なめこおろし、豆腐と湯波と茸の鍋、大根と胡瓜のぬか漬け、「福禄寿酒造」の「一白水成premium」(冷や)、羊羹、Old Parr(生)

2019.12.16(月) うどんばかりを食べるわけ

このところ昼には家でうどんばかりを食べている。10月は昼に18回も外食をしたにもかかわらず、だ。

11月のはじめ、家の食料品置き場に乾麺を見つけた。以降、同月の8日より、先ずはラーメンの乾麺、続いてうどんの乾麺を煮て食べ続けている。10月の外食の多さに「流石にまずいだろう」と感じたからだ。とはいえ外食が多いとなぜ「流石にまずい」のか、についてはよく分からない。

「オレがヤクザとゴルフしたからって、誰が困るってんだよ」とは、吉田豪が小林旭から引き出した言葉だ。月に18回の昼の外食に後ろめたさを覚えるとは、いかにも小市民らしい。

ところで12月の中日は、ウチでは昔から賞与の支給日と決まっている。102歳まで生きたおばあちゃんには、その晩年に「今月は社員への支払いが2回、あるんだよ、大丈夫かい」と注意を喚起されたことがある。見上げた経営者ぶりである。

そういう次第にて4階の応接間に、先ずはフクダナオブミ製造顧問を呼ぶ。それを振り出しとして、ひとりひとりと面談をしながら賞与の明細を手渡していく。しかし師走には他の用事も少なくない。この仕事には、いまだ数日を要するだろう。


朝飯 人参とピーマンのソテー、マカロニサラダ、納豆、菠薐草のおひたし、なめこのたまり炊、メシ、豆腐と若布の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 マカロニサラダ、TIO PEPE、紅白なますと茹でたブロッコリーと2種のたまり漬によるソースを添えたビーフステーキTriennes Reserve 1996煮林檎、Old Parr(生)

2019.12.15(日) 着たばかりのダウンベストを脱ぐ

冬至まで1週間に迫った現在、東の空が美しい色を帯びるのは、6時15分を過ぎたころだ。「ロクジジューゴフン」と頭の中で反芻しながら、その遅さにしばし信じられない思いを覚える。夏には、空は3時台から明るくなり始めるのだ。先日「一年中クリスマスなら良いのに」と、facebookにコメントを上げた人がいた。僕に言わせれば「一年中、夏至の前日なら良いのに」である。

ほぼ赤道の真下にあるシンガポールでは、一年中、日の出と日の入りの時間が一定している。便利で良かろうと思う。しかしある種の面白みは、その一定さにより失われているような気もする。いっそ白夜を持つ国へ行けば季節の差による面白みは日本のそれより増すかといえば、それは分からない。

「重ね着を嫌う僕も、来春までは、これが手放せなくなるだろう」と、きのうの日記に書いたばかりのダウンベストを事務室に脱ぎ捨てて、ふたたび店に急ぐ。日曜日にはお客様が多く来てくださること、販売係のタカハシリツコさんが今日は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の催しに試食販売員として出かけていること、家内は事務室で年末ギフトの伝票処理に追われていること、その他もろもろあって、大変に忙しいのだ。

特に11時から13時30分までは、キャッシュレジスターに溜まる「これをお釣りに使ったらお客様に失礼でしょう」と思われる傷んだ紙幣をまともなそれに交換することもままならない忙しさだった。

夜は、いつもよりすこし大きめのグラスでドライシェリーを飲む。


朝飯 人参とピーマンのソテー、油揚げと蕪の葉の炒り煮、納豆、油揚げと小松菜の炊き合わせ、切り昆布と豚三枚肉の炒りつけ、菠薐草のおひたし、しその実のたまり漬、メシ、揚げ湯波と大根の葉の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 刻みキャベツとマカロニサラダを添えた牡蠣フライTIO PEPE、Petit Chablis Billaud Simon 2016、羊羹、Old Parr(生)

2019.12.14(土) どうしても見つけられない歌

むかし同級生のヨネイテツロー君と、銀座のホテルで待ち合わせたことがある。エレベータを降りて廊下を歩いて行くと、やがて、はた迷惑な大音響が聞こえてきた。ヨネイ君が先に着いていることは、その音で分かった。ヨネイ君はホテルの便せんをロート状に巻いて簡易の拡声装置とし、それを、CDプレイヤーから延びたイヤフォンの先に取り付けていたのだ。ヨネイ君の息子は、泳ぐときもゴーグルのベルトにiPhoneをはさみ、音楽を聴いているという。

ヨネイ父子のように、のべつまくなしに音楽を聴く趣味は、僕には無い。しかしきのうの集まりの福引きで当たったスピーカーには興味を惹かれた。今朝は早速、それをコンピュータに繋いでみる。

「俺の話を聞け」と、横山剣が唸っている。「誰の言うことも聞くな」と、竹原ピストルが叫び、ささやいている。ウェブ上に見つけようとして、どうしても見つけられないのは、石井敦子の”Mas que nada”と青山テルマの”LA・LA・LA LOVE SONG”だ。

これまで我慢を続けて来たが、午後より遂に、ダウンベストを着る。流石に暖かい。重ね着を嫌う僕も、来春までは、これが手放せなくなるだろう。


朝飯 菠薐草のおひたし、納豆、切り昆布と豚三枚肉の炒りつけ、油揚げと蕪の葉の炒り煮、しその実のたまり漬、人参とピーマンのソテー、メシ、きのうの天ぷらの残りを具にした味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 蕪とキャベツのスープウィンナーソーセージのパイ包み焼きレタスと人参のサラダ、グリーンアスパラガスのソテー、鶏とマカロニのグラタン、TIO PEPE、Petit Chablis Billaud Simon 2016

2019.12.13(金) イサーンを目指して

来年の3月に使う航空券とホテルの予約をした。

航空券はいつも、宇都宮の馴染みの旅行社にメールで注文する。早くに頼めば、格安航空券で有名な会社より安く買える。

羽田とバンコクを往復する深夜便は、最後尾にできるだけ近い通路側の席を指定する。バンコクと東北部を往復する朝の便は、窓側の席を指定する。誰にでも経済観念というものがある。僕は、エコノミー席以外は選ぶ気がしない。大幅な遅延や欠航は避けたいから、格安航空会社は使わない。

ホテルは、交通の便の良いこと、wifiが飛んでいること、スイミングプールがあること、この3つの条件を満たしていれば、他に多くは望まない。

東北部のホテルはagodaを通じて予約をした。1泊3,589円と表示のある部屋に4泊。注文確定ボタンをクリックすると、18,460円の合計金額が現れた。18,460円÷4泊=4,615円。最初の値段が決済時には3割ちかく高くなる、このあたりがagodaの不思議である。

バンコクのホテルは楽天トラベルから予約をした。表示は1泊5,702円。注文確定後の合計金額は23,074円。23,074円÷4泊=5,769円。4泊目がなぜかすこし高くなっていたが、agodaに較べれば限りなく正札に近い。

来年の3月1日までは、ほぼ無休で仕事、である。


朝飯 「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、油揚げと蕪の葉の炒り煮、「しその実のたまり漬」と鰹節を薬味にした冷や奴、油揚げと小松菜の炊き合わせ、大根のぬか漬け、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 弁当
晩飯 「玄蕎麦河童」の酒肴盛り合わせだし巻き玉子ポテトサラダを添えた豚のスペアリブ、天ぷらの盛り合わせ、鴨南蛮蕎麦焼き林檎とアイスクリーム7種の日本酒(冷や)

2019.12.12(木) 忘年会スルー

朝、テレビのニュースを見ながら「忘年会スルー」という言葉のあることを知る。自分が忘年会に出ないことを周囲、あるいは不特定多数に示すため、これにハッシュタグを付けてSNSに上げることさえ流行っているという。

気持ちは分かる。気持ちは分かるけれど、僕には忘年会を忌避する気持ちは無い。ひとつは、その忘年会を避けたくなるような組織にはハナから属さないからだ。もうひとつ、集まりに出たくなくなるような組織に属さざるを得なかった場合には、その組織を楽しく苦の無い方向に変えてきたからだ。

「忘年会スルー」にハッシュタグを付けてSNSに上げる人には、年末に限らず、気の進まない集まりはたくさんあるだろう。その組織は好きでも、本来の活動から離れた、例えば飲み会などは好まない、ということもある。更には、出たい、出たくないには、他の要素も絡む。

僕は、いわゆる二次会を好まない。集まりは早々に切り上げて早々に帰るべし。もうひとつ、海外にいるときには、日本料理屋で開かれる集まりには出ない。「集まりの意義は、人と顔を合わせ、言葉を交わすところにあって、何を飲み食いするかは関係ない」と家内は言う。ところが僕には「何が悲しくて」という気持ちが先に立ってしまうのだ。その気持ちに無理を強いて参加をして、体調を崩したこともある。

ことしの僕に、忘年会はふたつ。ひとつは5日に完了した。もうひとつは22日。どちらも好き好んで行く集まりである。


朝飯 生玉子、白菜漬け、ごぼうのたまり漬、きのう「炉心庵」から持ち帰った茸と秋刀魚の炊き込みごはん、小松菜の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 小松菜と油揚げの炊き合わせ、ポテトサラダ、筑前煮、うずら豆の蜜煮、ごぼうのたまり漬、豚の味噌漬けとトマトのソテー、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、アップルパイ、Old Parr(生)

2019.12.11(水) 謎の普通酒

夜、嫁のモモ君の運転するマツダデミオの後席に収まって、山道を往く。黄色の地に鹿の黒く描かれた「動物が飛び出す恐れあり」の標識が、ヘッドライトにしばしば浮かぶ。10キロほど走るあいだにすれ違ったクルマは1台。「熊に注意」の看板も出てくる。

渓流に架かった橋の先、右手の大きな門の奥にクルマを駐める。外へ出ると、手が届きそうなほど近い山の稜線には、夜目にも白く雲が迫っている。玄関の、どこから切り出したものか、羊羹の1000倍ほどの大きさの石の上に靴を脱ぐ。富農の屋敷を改造した屋内には大型のストーブが燃えて、とても暖かい。

酒の品書きに見慣れないものがあって、女将に質す。その説明の済んだところで「それ、美味いよ」と、長男は口を添えた。だったら今夜の酒は、それで決まりである。

この家には孫とおなじ齢の、やはり女の子がいる。食事中に大人しくしていられない孫はその子と遊ぶから、当方としては、とても気が楽だ。

「酒、呑め」は、英語なら”Let’s roll SAKE!”だろうか。次々と運ばれる料理が、僕にそうけしかけているような気がする。外は森閑として、とても静かだ。


朝飯 「しその実のたまり漬」を含む5種のおむすび、ごぼうのたまり漬、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 「炉心庵」の其の一其の二其の三其の四其の五其の六其の七其の八フツウじゃない普通酒(燗)

2019.12.10(火) クリスマスプレゼント

先週の金曜日、10分か15分ほど留守にしているあいだに、いきなりテレビの取材が入った。その番組を製作している会社の人が、きのうはふたたび複数で訪れた。彼らは、先ず隠居の一角に恰好の場所を見つけ、そこで建物と庭の撮影をした。夕刻からは場所を店に移し、ここでは商品の写真を、長い時間をかけて、丁寧にカメラに納めた。放映は、今月の24日だという。

一方、ウチの商品「おうちたまてばこ」が関西地方のテレビ番組で紹介されたのは10月31日のこと。放映中から電話は鳴り続け、当日は受注係が、翌日からは製造係がしばし仕事に忙殺をされた。

今日は、そのテレビ局の担当者から電話が入った。番組の下半期に紹介された品のうち「おうちたまてばこ」が問合せの多さベスト3に入ったことから、総集編でも採り上げたいという。放映は、奇しくも前述の在京キー局と同じ24日。

ウチは「ほぼ年中無休」により、社員はみずから休日を定める。事務係は話し合って、24日は全員が出勤することを決めた。製造係もまた、充分な準備の上で、当日を迎える必要がある。「クリスマスプレゼントだ」と家内は言った。「なるほど」と、僕は思った。


朝飯 油揚げと蕪の葉の炒り煮、納豆、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、春菊の胡麻和え、ごぼうのたまり漬、メシ、南瓜と若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 蕪とカリフラワーのスープパン羊とジャガイモの玉村豊男風アップルクランブル、TIO PEPE、Cateau Puygueraud Haut Cote de Bordeaux 2010

2019.12.9(月) あたらしい仕事の始まり

首尾良く3時台に目が覚める。すぐに起きれば二日分の日記を書き、製造現場に降りて少々の仕事をこなし、更には味噌汁の準備までできる。冷蔵庫には、いまだ揚げ湯波が残っていた。即、電子ポットにいつもより多く水を入れ、スイッチを押す。

インドやその周辺の国々では、少女からお婆さんまで、食事の前には長い時間をかけて、石臼で香辛料を擂りつぶす。それにくらべれば、味噌汁はとても簡単に作れるスープだ。ダシは前夜のうちに、水を張った鍋に適当量の煮干しを投げ込んでおけば、それで済む。

ザルに取った揚げ湯波に熱湯を注ぎ、油を抜く。それを鍋に入れて弱火にかける。若布は塩を流水で洗い、粗く刻む。三つ葉も刻む。若布を鍋に入れるのは、ダシに味噌を溶かした後だ。三つ葉は汁をお椀によそった後に、生のまま浮かべる。味噌汁をお椀の縁まで満たすのは、これが少なければ悲しいからだ。

朝食は僕の場合、腹を満たすために、あるいは仕事に必要な糧として食べるものではない。生きていく上での楽しみのひとつとして食べる。特に家にいる限り、これを欠かすことはできない。

ウチの蔵の裏手には、築百数十年の木造建築が動態保存されている。ここで来春の彼岸より朝食屋を始める。店の名は「汁飯香の店 隠居うわさわ」とする。今朝の、瀧尾神社タナカノリフミ宮司の朗々とした修祓の、特に「さきわえたまえ」は有り難かった。


朝飯 茹で玉子の醤油煮、五目ぬた、納豆、ベーコンとピーマンのソテー、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当
晩飯 胡瓜と蕪の浅漬け、春菊の胡麻和え、筑前煮、しその実のたまり漬を薬味にしたジーマミー豆腐、鰆の西京焼き、浅蜊の味噌汁、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、

2019.12.8(日) しばらくは高原にいる

おとといの金曜日は、事務係に交じって僕も頻繁に受話器を取った。年末の需要による、地方発送のお受け付けである。

自分の、きのうの留守が気になっていた。確かめると、おとといの金曜日が繁忙の頂点にちがいないと家内は答えた。ところが長男によれば、きのうこそが山だったという。何のことはない、家内は受注について語り、長男は荷造りについて言っているのだ。

昨年12月の、地方発送の受注金額を振り返ると、その最大値も、また最初の金曜日にあった。しかしそこから右下がりに、とはならず、27日までは高原状態が続く。それはまた、27日まで人は日常の中にあり、28日からは多く年末の休みに入ることを示している。

今年の12月28日は土曜日。来年1月の第1日曜日は5日。つまり来るべき年末年始の休みは、長いところでは9日間に及ぶ。人が休んでいるときに仕事をすることを僕は好む。年末年始の天気の穏やかなことを、僕は望んでいる。


朝飯 鮭の昆布巻き、五目ぬた、揚げ湯波とオクラとブロッコリーの淡味炊き、納豆、ごぼうのたまり漬、メシ、蕪と蕪の葉の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 牛蒡と人参のきんぴら刻みキャベツと茹でたブロッコリーと生のトマトを添えたコロッケ、TIO PEPE、Petit Chablis Billaud Simon 2016、“petite bleu”のカヌレ、Old Parr(生)

2019.12.7(土) 同級生の十七回忌

内臓に持病を抱えていた同級生ハセガワヒデオ君は2003年12月、仕事へ向かう途中の名古屋駅頭に倒れ、帰らぬ人となった。江古田の斎場に横たわるハセガワ君は、黒いタキシードを着て、赤い靴下を履いていた。僕は通夜にこそ伺ったものの、とんぼ返りをして、翌日の告別式は家内に任せた。

以降、毎年12月にはかならずハセガワ君の墓参りが、同級生のあいだで行われてきた。しかし僕は年末の繁忙を理由に、これに加わることは一度も無かった。今回も、一旦は参加できない旨を幹事のノリマツヒサト君に伝えた。この集まりは、十七回忌に当たる今年を最後として、以降は持たれない。僕は迷った末に前言を翻し、出席を決めた。

東京に初雪の可能性を、きのうの予報は伝えていた。本日の本蓮沼には、傘を差さなくても差し支えないくらいの雨が降っていた。法要には、ハセガワ君のお母さんも含めて17名が集った。iPhoneの方位磁石によれば、ハセガワ家のお墓は西方を向いていた。17名がすこしずつ供えた線香の煙は、冬の曇り空に静かに昇っていった。

来年からこの集まりは持たれないとはいえ、同級生のうちの何人かは、お参りをしてくれるだろう。ハセガワ君のお母さんの、益々の健勝を祈りたい。


朝飯 鮭の昆布巻き、五目ぬた、スクランブルドエッグ、揚げ湯波とオクラとブロッコリーの淡味炊き、ごぼうのたまり漬、メシ、なめこの味噌汁
昼飯 「富久鮨」のあれやこれやそれや、他あれこれ、日本酒(燗)
晩飯 「鞍」のあれやこれやそれや、他あれこれ、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)

2019.12.6(金) 静かに見えても

11月の、勤労感謝の日を含む連休を最後として、紅葉狩りの観光客はすべて去った。配達から帰ったササキユータ君によれば、本日、鬼怒川温泉には雪さえ舞っていたという。ついこの前まで渋滞を繰り返していた日光街道と会津西街道は元の姿を取り戻し、街はとても静かだ。

この時期の店は閑散として見える。しかしその見た目とは裏腹に、会社の中は、実はとても忙しい。現在は、年末ギフトの最繁忙期にある。ご注文をいただく販売係と事務係、商品をお作りして荷造りする製造係と包装係は、ただただ、次々にいただく仕事に黙々と従うのみだ。

僕も微力を尽くすため、12月は外出を控える。しかし明日はこれまでの慣例を破って東京へ行く。明日にすべきことはできるだけ今日中に済ませておきたい。夕刻、既にして完成している品を道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にお納めする。そこから春日町の交差点まで戻ったところで、先端にマイクの付いた長い棒を、槍のように持つ人の姿が見えた。

旅番組の取材はいきなり入ることが、このところは多い。「ジャニーズの〇〇さんもいらしてます」と、店まで様子を見に行った事務係のツブクユキさんが教えてくれる。悲しいかな63歳の僕は、その「〇〇さん」を知らない。放送は今年のうちに為されるらしい。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、ベーコンエッグ、大根と胡瓜としその実と細切り昆布の浅漬け、肉詰め高野豆腐の炊き物、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波とレタスの味噌汁
昼飯 昨夜と今朝のおかずを流用した弁当
晩飯 巻湯波と茸と野菜の炊き合わせ、蕪と若布の炊き合わせ、菠薐草のおひたし、鰤の照り焼き、松茸ごはん、らっきょうのたまり漬「浅太郎」、しその実のたまり漬、蕪の葉のぬか漬け、豆腐と浅蜊と三つ葉の味噌汁、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、どら焼き、Old Parr(生)

2019.12.5(木) 便利な道具の使い方

20代のころ、無線の資格を持つ人のクルマに乗せてもらったことがある。その人は20分後に待ち合わせている人とのあいだで「ただいま〇〇前を通過中」という、別段、しなくてもよい情報の交換をし続けた。「人は、便利な道具を手に入れると、必要でないことにまでそれを使う」ということに、そのとき僕は気づいたような気がする。

朝、仏壇の扉を開くと、位牌がふたつばかり真っ逆さまに落ちていた。仏壇の中に巡らされている欄干の一部も外れて、こちらは線香立てに突き刺さっていた。エレベータは昨夜の地震により動いていない。4階から階段を伝って仕事場に下りる。

普段であれば、トイレ、釣り銭の両替、水飲みと、地上と4階とのあいだを頻繁に行き来する。それが本日は、用は社員用の手洗いで足し、両替は釣り銭が枯渇する直前まで待ち、水は事務室で飲んで特段の不便も無い。冒頭の「ただいま〇〇前を通過中」とおなじことを、普段の僕はしていた、ということだ。

日立ビルシステムの技術者は9時30分に来てくれた。調べた結果、籠とレールが外れていてひとりでの復旧は困難と、一旦、帰った。次に来たのは16時30分。「人の手配がつかないため、ひとりで何とかする」と、その人は重い道具を手に提げ、階段で屋上の機械室を目指した。

瀧尾神社の宮司と責任役員との忘年会を終えて20時に帰宅する。エレベータは、見事に復旧していた。僕は本職の仕事に賞賛を惜しまない。日立ビルシステムは、2011年3月11日に発生した東日本大震災の折にも素早く技術者を派遣してくれた。今でも感謝をしている。


朝飯 細切り人参の炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊のフワトロ玉子、納豆、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの夜の鍋を流用した味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 「幸楽」のあれやそれやこれや、河豚鍋、日本酒(燗)

2019.12.4(水) 群発が頻発

久しぶりに、3時台に目が覚めた。おとといときのうの、2日分の日記を整えても、時刻はいまだ4時台。この「得した感」は、とても大きい。ひと息をついて、食堂の南東に面した窓の遮光カーテンを巻き上げようとして止める。現在の空は、6時を過ぎなければ色づかないことを思い出したからだ。

9時になるころ、事務机に置いたiPhoneの画面が明るくなる。ウェブニュースが北海道の地震を伝えている。すこし下にスクロールをすると、早朝には沖縄でも地震があったようだ。いくら日本が地震の頻発する列島上にあるとはいえ、何とはなしの不気味さを覚える。

昼ちかく、4階の応接間でオカザワセキヤ社会保険労務士と話をしている最中に、小さくない地震を感じる。即、仏壇の水とお茶を食堂に避難させる。数日前の地震では、この水とお茶がこぼれて仏壇の中を濡らしたのだ。おなじくらいの揺れは昼すぎにもあって、思わずあたりを見まわした。

19時25分、そろそろ夕食を始めようとしているところに「小さくない」というには強すぎる地震がある。大きな音を立てて床に落ちたのは、レンジのフードに載せた缶だった。しばらくして、洗って流しのそば置いた、仏壇用の花立てが倒れて割れていることに気づく。twitterの情報により、震源地は栃木県の北西部と知る。

エレベータの前まで行くと、階数表示の明かりが消えている。非常停止装置が働いたのだろうか。長男に電話をし、夕食の際には階段で4階まで来るよう言う。次いで日立ビスシステムにも電話を入れ、病院でも公共の建物でもないのだから、すぐに駆けつける必要はないものの、明日中に復旧すれば嬉しい旨を、係に伝える。


朝飯 鶏卵と椎茸の雑炊、なめこのたまり炊、胡瓜のぬか漬け、しその実のたまり漬、ごぼうのたまり漬、昆布の佃煮、じゃこ
昼飯 ラーメン
晩飯 菠薐草と海苔のおひたし、大根の麹漬け、キャベツと2種の茸と豚三枚肉の鍋、麦焼酎「むぎっちょ」(ソーダ割り)、クッキーとチョコレート、Old Parr(生)

2019.12.3(火) 「だっちゅうの」の「ちゅう」

youtubeの僕のアカウントには「本物のワインで漬けた本物のワインらっきょう”rubis d’or”」の製造工程と共に、個人の動画も上げてある。その公私混同に終止符を打つべく、ワインらっきょうの方は会社のアカウントに移すこととした。

パスワードを打ち込んでも、ログインしようとしている人間が僕でないことを、googleは認識するらしい。本日、外注SEカネヒラケンジさんの前に立ちふさがった障壁はふたつ。解除に必要な、ひとつ目のコードは電話で伝えられることを、カネヒラさんは報せてきた。

ややあって、僕の携帯電話が鳴る。「アメリカ合衆国コロンビア特区ワシントン」の文字がディスプレイに見える。すかさず受話器を外すアイコンをタップする。先方はこの電話をかけた理由を述べたのち、6桁の数字を読み上げた。そのうちの5番目がどうにも聞き取れない。強いて言えば「だっちゅうの」の「ちゅう」に似ている。もういちど繰り返された5桁目も、また「ちゅう」としか聞こえない。「イギリスの英語で言ってくれねぇかな」と嘆いても、googleはアメリカの会社である。

受話器を置くアイコンをタップして、冷静に考える。1から9までのあいだで「ちゅう」に発音の似た数字は2しかない。それをカネヒラさんに電話で伝える。カネヒラさんはそのままコンピュータを操作し、第一関門を無事に通過した。ふたつ目のコードはショートメールで知らされたから、話は簡単だ。

夕刻、youtubeに自分の名で検索をかけると、作業は既に完了していた。今後は様々な動画を会社のアカウントに上げていきたい。


朝飯 細切り人参の炒り煮、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ハムとウィンナーソーセージとブロッコリーのソテーを添えた目玉焼き、ごぼうのたまり漬、きのうの夜のトマトと茄子のオリーブオイル炒めを具にした味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当
晩飯 牛蒡のきんぴら、ほうれん草の胡麻和え、焼き鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、キャベツとベーコンのソテー、ごぼうのたまり漬、大根の麹漬け、メシ、豚汁、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)

2019.12.2(月) 12月の雨

10月の度重なる台風や大雨は、列島に深い爪痕を残した。その経験によるものだろうか、このところは天気に一喜一憂しなくなった。夕刻、ひと仕事を終えて外へ出ると、昼からの雨は上がっていた。空は晴れ、南の空には月さえ見える。空気は湿り気を帯びつつも、とても爽やかだ。「あー、気持ちいいなぁ」と、思わず声を漏らす。

冬の、暖かい夜に降る雨が好きだ。その中を歩くことは更に好きだ。いくら好きでも、雨はもう止んでしまった。特に用事が無いにもかかわらず歩くわけにもいかない。終業後はワイン蔵に寄って、ドライシェリーと白ワインを棚から抜き取る。

できつつあるおかずの中の、トマトと茄子のオリーブオイル炒めをフォークに刺して、これをドライシェリーの肴にする。アンチョビを加えたら、より美味かろうと思う。

一番好きな映画は、浦山桐郎の「キューポラのある街」かも知れない。この中で、職を失った鋳物職人の辰五郎は、豆腐だけの湯豆腐を前に「鱈が入ると美味いんだがな」と呟いたらしい。そのことを、油にまみれて光るトマトと茄子にかじりつきつつ思い出す。


朝飯 細切り人参の炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、揚げ湯波と大根の葉とじゃこの炒り煮、ごぼうのたまり漬、なめこのたまり炊によるなめこおろし、メシ、南瓜と若布の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 TIO PEPEトマトと茄子のオリーブオイル炒めブロッコリーのにんにく炒め細切り人参のバターライス3種のウィンナーソーセージジャガイモのグラタンPetit Chablis Billaud Simon 2016

2019.12.1(日) 日光の美味七選

子供のころ、それも3歳のころのことだっただろうか、ウチの蔵で「久埜」の先代が小豆を煮る姿を憶えている。この、鄙には希な和菓子屋は、当時は朝日町にあった。その作業場が火事で使えなくなり、窮状を見かねたおじいちゃんがウチの場所を貸した、ということだったらしい。

「久埜」の現在の当主は、オフクロの作った浅蜊の味噌汁をいまだに忘れないという。とすれば当時の難事に際しては、一時、ウチに避難をしていたのかも知れない。

この「久埜」の純栗きんとんを含む、僕の周囲から優れた品々を集めた「日光の美味七選」の販売を告知する、今日はメールマガジンを配信する日だ。

各々のお店を「今年もよろしく」とまわる仕事は、何年も前に長男に引き継いだ。ウェブショップの商品ページを整えることも、今は長男がしている。僕はメールマガジンを配信するだけだから気楽なもの、とはいえ粗相があってはいけないから、少しは緊張する。

メールマガジンは毎年、12月1日の朝9時に配信をする。今年は限定40セットが11時30分に売り切れた。師走の仕事は、いまだ始まったばかりである。


朝飯 揚げ湯波と大根の葉とじゃこの炒り煮、細切り人参の炒り煮、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 ノイリープラット、白菜漬け、トマトとレタスとベビーリーフのサラダクリームシチューPetit Chablis Billaud Simon 2016

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

蔵見学