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清閑 PERSONAL DIARY

2020.9.25 (金) 千灯供養

「銀行では、いつも99,000円を下ろします」と言った人がいる。それに対して「その思想に感動しました」と応えた人がいる。銀行のATMからお金を下ろす際には「9、9、000、円」とパネルに触れる、それが思想なのだろうか。単なる「利便性への工夫」ではないのか。そう考える僕も、今朝は銀行で99,000円を下ろした。

今日から週末にかけての列島の天気は荒れ模様だという。孫の、今日に予定をされていた運動会は中止になった。僕は孫については「つつがなく、マガゴトに遭うこともなく、長生きしてくれたらいいなぁ」と望む。しかし運動会を観に行くほどの孫煩悩でもない。

午後、事務室にいて「千灯供養」と書かれた小さな札が、金庫に磁石で留められていることに気づく。手に取るとそこには「九月二十四日・二十五日」と文字がある。時計に目を遣れば時刻は15時30分。急がなくてはならない。

追分地蔵尊の境内には、竹の棒に支えられて、頭上に針金が格子状に張られてた。きのうの夕刻から、ここには多くの提灯が吊されていたものと思われる。窓口に札を差し出すと「こんな天気なので、提灯はすべて片付けました」と、係の人は残念そうに語った。僕は手渡された提灯に灯りを点し、案内されるまま、巨大なお地蔵さんを雨から守る屋根の下に、それを吊した。

日光街道と例幣使街道が交わるところにある追分で、大昔から続いているに違いないこのお祭に、僕はこれまで参加をした記憶が一切、無い。一寸角ほどの木を骨組みにした四角い提灯も、目にするのは今日が初めてのような気がする。一体全体、これまでは家の誰がここに来て、提灯を奉納していたのだろう。

提灯は暮れていく秋の空を背に、暖かい色で点っている。カメラを持参しなかったことは悔やんでも、それを持ってふたたび提灯の下まで戻ることはしなかった。


朝飯 薩摩揚げの網焼き、納豆、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、胡瓜のぬか漬け、すぐき、じゃこ、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とオクラの味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダカツレツドライマーティニ、TIO PEPE


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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