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清閑 PERSONAL DIARY

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2022.6.10(金) アカバネ

9時すぎより家内、隠居係タカハシリツコさん、長男、僕の4人が隠居へ集まり、「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、お盆の営業について話し合う。

8月11日は山の日で祝日。お盆のお客様は、その日を初日としていきなり増えるだろう。隠居の営業日は土日月。しかしこの週に限っては11日の木曜日から15日までの5日間を開けることとした。また料理の内容も、お客様の帰省や行楽の過密な日程に障りのないよう、より短い時間でお召し上がりになれる1種類に統一することを決めた。お盆の特別メニュについては、店側の僕でさえ、とても楽しみだ。

午後からは東京に出る。

過去にあったあれこれを思い出し、この日記にその日のことを探す。すると大抵は「それほどむかしのことだったか」と、月日の経つ速さに驚く。前回、タイから帰省した自由学園の同級生コモトリケー君と赤羽駅で待ち合わせ、地元に住むナガエ夫妻と4人で飲んだのは、おなじ6月でも2013年のことだった。

今日はコモトリケー君、その慶應義塾大学応援指導部の同級生ナガエショージさんとの3人にて飲酒活動を行う。繁忙により昼食を抜いた僕は、赤羽に着くと先ず、駅構内のコンビニエンスストアで牛乳を求め、それを一気に胃へ収めた。

9年前は夜遅くまでコモトリ君につき合って、最後の店は湯島の「すいせん」だった。しかし長男は下北沢の発酵デパートメントに出張中、家内は明早朝から隠居に入る。そういう次第にて今夕は2軒を回ったところでふたりと分かれ、東武線の下り特急に乗るべく北千住へと向かう。


朝飯 ポテトサラダ、トマトのスクランブルドエッグ、ミズの炒り煮、納豆、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
晩飯 「いこい」のあれやこれや、ほかあれこれ、チューハイ。「ひらく」のあれやこれや、ほかあれこれ、芋焼酎「三岳」(お湯割り)


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2022.6.9(木) ユキノシタ

会社を2日空けただけで、事務机には報告や連絡を記した紙、代表印の必要な書類、郵便物などが重なっている。

事務机の左右に積み上げられていた紙類を数年ぶりに一掃し、そこにあるものは電話機、コンピュータ、テンキー、電子計算機の4つのみとしたのは先月20日のことだ。この環境は死守しなければならない。よって報告や連絡にはすぐに目を通し、適切に処理する。代表印の必要な書類には指定の個所に判を捺して長男に手渡す。郵便物はすべて開封して中をあらため、内容を吟味し、資源ゴミ置き場へ直行させる。

10時30分より製造係と会議。このところ、会議では極力、質問されたときのみ口を開くよう気をつけている。事務室に戻ったところで「汁飯香の店 隠居うわさわ」に土曜日の予約を下さっているお客様から着電。ご希望の料理の内容を有り難く承って受話器を置く。

午後、ひと息ついて外へ出る。お稲荷さんのある坪庭に雪の下が咲いている。白く小さな花ながら、僕の目を惹くのはなぜだろう。

きのう予約をしておいた「ヘアースタジオスティング」には16時前に入った。僕のような坊主頭は、月に1度以上は床屋にかかる必要がある。それにしてもこの店の仕事は速い。所要時間はいつも40分ほどだろうか。

夜は早めに入浴をして、すぐに就寝する。


朝飯 生のトマト、ハムエッグ、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、ミズの炒り煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、炒め茄子の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のスーラーメン
晩飯 ミックスナッツとドライフルーツのたまり漬、TIO PEPE、ポテトサラダトマトと刻みキャベツを添えた3種のフライ、Chablis Billaud Simon 2015


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2022.6.8(水) 伊豆治療紀行(5回目の2日目)

ひと月かふた月に1度、伊東市八幡野の「伊豆高原痛みの専門整体院」に来る。それは、我が人生最強の治し屋と見込んだワタマベマサヤス先生が、宇都宮から伊豆に引っ越してしまったことによる。

この整体院の特徴は、9,000ボルトを発する電子ペンにある。これを押し当てられても、その部位が健康である限り、触れている以外の感触はない。治療による痛さは、症状の深刻さに比例して、またその場所により、我慢できないほど強くなる。1泊をしながらの2回の治療では、1日目より2日目の方が痛みは少ない。それは、1日目の施術により患部が回復をするからだ。

12時50分に治療を完了。13時直前にレンタカーを戻し、伊豆高原の駅に入る。空腹でもなければ、昼食は摂らない。13時44分発の熱海行きに乗り、東京には15時18分に着いた。そして山手線に乗り換え有楽町から銀座に出る。

先ずは2丁目のトラヤで、きのう失くしたものとおなじ系統の、しかしよほど様子の良い帽子を見つける。次に銀座シャンテ3階のL.L.Beanで革製のデッキシューズを買う。これは数十年前に手に入れ、限界まで履いたものと同型である。

「東京の人の方が、よほど歩くね」と家内が口を開く。まったくその通りだ。田舎では、数百メートルの距離にもクルマを使う。そしてようよう4丁目のGINZA PLACEに達する。

6階のソニーイメージングギャラリーギャラリー銀座では自由学園男子部の同級生アカギシンジ君が代表を務める「一般社団法人日本スポーツプレス協会・AJPS」の写真展「リスタート~その先へ~ 」が開かれている。そこに一歩を踏み入れ、色とりどりの、大小の写真を観ていく。それらのすべては素晴らしい。選手の息づかいや観客の歓声、波の音、雪を蹴る音も聞こえてくる。そして「そうか、これがスポーツ写真か」と納得して会場を去る。

夕食は早め。浅草からの下り特急は18時59分発。そして21時前に帰宅をする。


朝飯 「ガスト伊豆高原店」の「よりどりバランス朝定食」
晩飯 「竹葉亭」の上新香鰻丼、ほかあれこれ、「数馬酒造」の「竹葉純米」(冷や)


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2022.6.7(火) 伊豆治療紀行(5回目の1日目)

お金の入ってくる銀行からお金の出ていく銀行には、きのう午前にいわゆる「資金移動」を済ませた。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の業者用冷蔵庫には、おなじくきのうの夕刻までに、出来たての商品を入るだけ収めておいた。お客様から僕を指名してのお問い合わせには、できるだけ丁寧にご返事を差し上げた。電子会議室には書き置きを残した。

パソコン通信を始めた1990年代なかばから持ち歩くようになったコンピュータは、昨年からは、2日くらいの外出であれば、これを荷物に含めなくなった。出先での写真は、今年からiPhoneで撮ることにした。僕の1泊の荷物は、いまや容量数リットルのショルダーバッグひとつである。

07:45 東武日光線下今市駅より特急けごん14浅草行きが発車。
09:19 北千住着。
09:38 北千住よりJR常磐線品川行きが発車。
09:56 東京着
10:27 JR新幹線こだま717号名古屋行きが発車。
11:12 熱海着。

新幹線の改札を抜け、エスカレータを降りたところで「帽子は」と家内に訊かれる。そのときはじめて、それを新幹線の網棚に置き忘れたことに気づく。帽子は数年前に銀座の無印良品で手に入れたもので、高くも、また稀少でもない。「いいや」と放念しようとするも「一応、探してもらったら」と家内は諦めない。

ふたたび新幹線の改札口に戻って係に事情を話す。駅員の説明は以下。

1.これからこだま717号に電話を入れ、車掌に帽子を探させる。
2.見つかった帽子は名古屋で保管される。
3.帽子を取り戻す方法は、名古屋まで行くか送料着払いの二者択一。

駅員は丁寧に対応をしてくれたものの、こだま717号の車掌はなかなか電話に出ない。現在時刻は11時25分。当方は11時32分のJR伊東線に乗らなければならない。その旨を述べると駅員は、自分で対応するときの方法を印刷した紙を手渡してくれた。よって礼を述べ、急いでふたたびエスカレータを降りる。

11:32 JR伊東線・伊豆急下田行きが発車。
12:17 伊豆高原着。

伊豆急行線の伊東から城ヶ島までとは異なって、伊豆高原の駅には商業施設が隣接し、快適な待合室もある。そこで東京駅で買ったおむすびとお茶を摂り、これを昼食とする。そして13時になるのを待って、駅前から予約済みのレンタカーに乗る。

13時15分、「伊豆高原痛みの専門整体院」に入るなり診察室から男の悲鳴が聞こえてくる。

「痛い、痛い、痛い、ダメ、そこダメ、折れちゃうっ」
「ちょっとストップ、ちょっとストップ、あーっ」
「ダメダメダメ、入った、そこ、ツボ。痛い、ちょっと、そこダメ」

僕と家内は顔を見合わせ、互いに笑いをかみ殺す。9,000ボルトを発する電子ペンを患部に押し当てられているのだ。

岩登りを趣味としていた同級生オーハシシンイチ君によれば、岩壁から墜ちるときには叫び声を発する人と、発しない人に分かれるという。いま治療を受けている患者は前者の典型だろう。ちなみに僕と家内は声は出さない。というか、正確には痛くて声も出ない。

治療を終えると僕の両膝には数十個所の治療痕が紅く残った。まるで拷問から解放された気持ちになって整体院を去る。以降はいつものホテルに入り、温泉に浸かり、夜は先日、ボトルを入れた焼鳥屋にて飲酒活動に従う。


朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、ミズの炒り煮、納豆、温泉卵、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、茄子とピーマンとパプリカの素揚げと茗荷の味噌汁
昼飯 東京駅で買ったおむすび、JAVA TEA
晩飯 「和居」のあれやこれやそれや、ほかあれこれ、麦焼酎「いいちこシルエット」(オンザロックス)


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2022.6.6(月) 雨の予報

列島の太平洋岸に大雨の予報が出ている。

2002年10月1日の午後は銀座にいた。テレビは昼ごろから「戦後最大級の台風」と声を大きくし、百貨店の客はまばらだった。初更の街には「台風のため、閉店させていただきました」 の札を出す店もあった。5丁目のマツモトキヨシの前の街路樹は強風により折れたものの、雨はまばらだった。入ったおでん屋のあるじは「キャンセルが3件も出ました。情報過多です」と嘆いた。

2002年には「戦後最大級」だった報道だが、このところは「1,000年に1度」ということばも聞かれるようになった。僕には「たかをくくる」ところがある。しかしどう動くか分からないものに対しては臆病さ、慎重さも必要だろう。

雨の漏る場所があればすぐに呼びに来るようにと、朝礼では言う。朝礼を済ませて後は隠居へ行き、あたりを見まわる。今朝の口開けのお客様は、きのう満席でお入りになれなかったお二人様だ。裏を返していただいて、多いにありがたい。

隠居は、雨の暗い日には昼でも庭園灯を点ける。濡れた新緑のあちらこちらに暖色の灯りが点る。それが、得も言われない風情を感じさせる。床の間の書の二文字をどう読むかは、日本人の僕にも分からない。


朝飯 ナスとピーマンとパプリカの素揚げ、ツナとピーマンのマヨネーズ和え、焼き鮭、めかぶの酢の物、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布とレタスの味噌汁
昼飯 「ふじや」の味噌ラーメン
晩飯 トマトとレタスのサラダチーズのたまり漬「東京ぱすた日和」の「上澤梅太郎商店のなめことしその実の和風ソース」のスパゲティChablis Billaud Simon 2015マンゴーミックスナッツとドライフルーツのたまり漬、オールドイングランド


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2022.6.5(日) My All

数日前に松本あすかのピアノを聴きつつ曲と曲のあいだに突然、ある旋律がよみがえった。それはやはりピアノによるもので、ゴスペル調で静かで荘厳でさえある。しかし頭に残っているのは1小節分くらいのもので、誰によるものかも分からない。思い出せないままでいるのは気持ちが悪い。絡み合った糸をほどくように、ではなく、なにかを慎重にたぐり寄せるようにしてようやく、それは羽仁知治のアルバム”My All”のどこかにあったはずと思いあたった。

本棚の、数百枚ほどもCDの積み重なったところから、その1枚は案外、簡単に見つかった。今朝はそれをBOSEの小さなプレイヤーに入れてみた。当該の旋律は果たして”The Lucky Old Sun”の中に現れた。「そう、これ」と、ようやく気分が落ち着いた。

このアルバムの主題曲”My All”のかっこよさは菊地雅章の「ヘアピンサーカスのテーマ」に匹敵すると考えるのは、僕だけだろうか。「ヘアピンサーカス」は、僕はLPでは持っているものの、それを聴く道具は今や家に無い。CDは残念ながら、中古市場で高くなってしまっている。一方”My All”も絶版ながら、こちらの価格は常識の範囲内にある。買うなら今のうち、と思う。


朝飯 茄子とピーマンとパプリカの素揚げ、グリーンアスパラガスの焼きびたし、冷や奴のひじきと梅肉のふりかけのせ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とブロッコリーの味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」
晩飯 茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、めかぶの酢の物、カツ煮、胡瓜と茗荷の浅漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2022.6.4(土) 晴れた日

目を覚ましたのは2時35分。起きて顔を洗い、食堂に出ると時刻は2時55分。朝食の準備にかかるまでの時間は使い放題だ。僕が早く寝る理由は実に、このあたりにある。

早く起きて何をするかといえば、先ずはこの日記を書く。おとといの日記は、最上部に置く画像を除いては完成している。それはそのままとして、昨日の日記にとりかかり、こちらもやはり最上部の画像以外は完成をさせる。更に今日の日記に取りかかる。

1日のうちでもっとも好きな時間は、空が晴れているときの、夜が朝に変わろうとする数分間だ。早く起きる理由は、その数分間の景色を味わうため、ということもある。そしてこの習慣は、海外にいても変わらない。

朝食の準備は普段は6時30分からする。今日に限ってすこし早いのは、このところ土曜日はTikTokのインフルエンサー「納豆おじさん」と、朝食の「コラボ配信」をしていることによる。配信時間は6時30分から7時まででも、実際は6時25分から始める。最初は調理。お膳が整えばそれを食卓に運び、今度は食べながらの「納豆おじさん」とのやり取りに移る。

と、ここまで書いても時刻は4時29分。以降は篠山紀信の写真集「晴れた日」を眺めたり本を読んだりすえるうち6時を迎える。


朝飯 ピーマンの網焼き、刻み玉葱を薬味にした納豆、トマトとブロッコリーとウインアーソーセージの油蒸し、ツナとらっきょうのたまり漬のマヨネーズ和え、蕪のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、胡瓜と若布の味噌汁
昼飯 「みはと」の中華そば
晩飯 「大昌園」のあれやこれやそれや、他あれこれ、麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)


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2022.6.3(金) 強制終了

大勢のお客様を座敷に招き入れ、上澤梅太郎商店までいらっしゃった経路をお訊きしていく。そしてそれぞれの交通手段に応じて、その経費を補填するクーポン券を、次から次へとお手渡ししていく。他に、お客様へは様々なお楽しみをご用意している。時は2023年正月。そういう夢を見ながら目を覚ます。この夢は、僕に何かを示唆するものだろうか。

緊急事態宣言も、またまん延防止等重点措置も発出されていない黄金週間は3年ぶりのものだった。人の出は随分と多かった。その後も週末のお客様は少なくない。しかし平日は依然として静かだ。もっとも静かなのは店だけのことで、事務係と製造係、そして包装係は忙しい。それは、地方発送のご注文が多いことによる。

午後、今日は休みだった包装主任のヤマダカオリさんが急遽、出社をする。あちらこちらを見まわり、段取りを済ませてから事務室に来て、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にお出ししている商品のうち、一部は来週の月曜日にならないと完成させられない旨を伝えられる。

夕刻、実店舗では6月19日まで限定、ウェブショップでは6月18日必着限定の「ナッツとドライフルーツのたまり漬」を肴にしてオールドイングランドを飲む。僕はナッツはみずから進んでは食べない。そういう僕からしても、これは美味い。先日、1本を試し買いされたお客様が、すぐに予約のお電話を下さり、翌日は30本を取りに見えた。その気持ちも分からないではない。僕もまた90グラム入りのすべてを食べてしまいかねないため、その「やめられない、止まらない」気持ちに強制終了をかけて、夕食へと向かう。


朝飯 ミズの炒り煮、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、炒り卵、蕪と胡瓜のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 「ポポラマーマ」の生スパゲティの「野菜とやわらかポークのラタトゥイユ風ソース」かけ
晩飯 「ナッツとドライフルーツのたまり漬」、オールドイングランド、トマトとレタスのサラダ茹でたブロッコリーを添えた豚のソテーマッシュルームソース孫のシンが食べ残した葡萄パンの焼き直し、TIO PEPE


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2022.6.2(木) 朝めし

自由学園男子部1回生のヤノナオシさんは、35回生の僕からすれば34年先輩、ということになる。ヤノさんのお宅は神保町の靖国通りに面した便利なところにあり、種々の理由により1990年代には随分とお邪魔をした。

ある朝、3階の会議室から2階のご自宅にうかがうと、ヤノさんは朝食の用意をしていらっしゃった。問わず語りにヤノさんがおっしゃるには、奥さんが先に逝かれたことを想定して、料理に慣れようとしているとのことだった。そのころの僕は、朝食を自分で調えるなどは考えもしなかった。だからヤノさんの実践には、大いに感心をした。

そんな僕も、今は朝食を作る。先ず、土日月は朝ごはん専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日のため、家内は5時台より隠居に入る。よってこの3日間の朝食は自分で作る。それに加えて今週は、家内は月曜日の夕方から出かけて戻ってくるのは本日。というわけで、先週の土曜日からはずっと、朝食はひとりで作り、ひとりで食べている。

「ひとりで作り」とはいえ、どうということはない。味噌汁の出汁は前夜からの水出しだから簡単だ。冷蔵庫には常備菜がある。あるいは買ってきたものを器に盛るだけ。熱を通した方が美味そうなものは炙ったり蒸したりするものの、それも大した手間ではない。

朝食は、日本にいる限り、和式でなくては気が済まない。そして今朝もそんな朝食を作って摂り、仕事場へと降りる。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、グリーンアスパラガスの焼きびたし、納豆、ミズの炒り煮、ピーマンの網焼き、温泉卵、蕪と胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 「鳥よし」のカツ丼
晩飯 海苔巻き其の一海苔巻き其の二五目おこわ「梅と星」の稲荷寿司、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、「紫野和久傳」の「西湖」


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2022.6.1(水) もっとも好きな時間(下)

1988年におけるもっとも好きな時間は、ジーパンの尻のポケットに文庫本を突っ込んで「さぁ、今日はどこで飲もうか」と考えているときだった。以来30数年が経っても、それは大して変わっていない。しかし更に好きな時間が今はある。面白いでもなく、つまらないでもなく、ぼんやりとした頭で国際線の飛ぶ空港に向かっているときだ。

「面白いでもなく、つまらないでもないにもかかわらず、もっとも好きとは何ゆえか」と問われれば「フォアグラより美味い塩おむすびがあっても良いではないか」とでも答えようか。そしてその先にある旅も「面白いでもなく、つまらないでもない」平坦な感情の上を流れていくのだ。

先日、バンコク在住の同級生コモトリケー君より、コモトリ君の住むコンドミニアムから舟で去ろうとしている同級生セキグチヒロシ君の画像が送られてきた。いつの画像かと訊くと、きのうのものと返信があった。僕は意外の念に打たれた。一時の面倒さは緩和されたものの、いまだ日本と海外を行き来するには様々な手続きが必要だ。セキグチ君はそれほどタイが好きだっただろうか。

セキグチ君が幹事となって、来月か再来月に同窓会が開かれる。渡航に関してのことや現地の様子については、その席でセキグチ君に詳しく訊いてみよう。しかし事務机の左手に提げたカレンダーは、9月までは埋まり気味だ。10月10日から11月下旬までは紅葉狩りによるお客様が多く、それを過ぎると年末の繁忙に突入する。

「ぼんやりとした頭で国際線の飛ぶ空港に向かって」は、いつになるだろう。


朝飯 焼き鮭、牛蒡と人参のきんぴら、グリーンアスパラガスの焼きびたし、ミズの炒り煮、納豆、蕪と胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 コンビーフと塩鰹のふりかけのスパゲティ
晩飯 「和光」のお通しのベビーホタテとミズの炊き合わせ鶏皮焼き冷やしトマト焼き鯖、麦焼酎「吉四六」(オンザロックス)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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