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清閑 PERSONAL DIARY

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2020.2.5(水) 調整

昨年1月の初回から数えて43回目の施術を、宇都宮の整体院で受ける。なぜこの整体院にそれほど通うことになったかは、この日記のところどころに書いてきた。ひと言で言えば、僕の人生史上、最強に、効くのだ。

「年間に40回以上も通わなくてはならないとは、効かない故なのではないか」と問われれば、とにかく、ここに通うきっかけとなった背中の痛みは、整形外科のブロック注射でも散らせないほどの、そして鎮痛剤の服用が欠かせない重篤さだったからだ。「効いたなら、もはや通う必要はないではないか」と問われれば、現在はほとんど、痛みを再発させないために通っている。

本日、先生は僕の右膝を見るなり「ずいぶんと膝らしい形になってきた」と言った。そしてここ2ヶ月ほど続いていた、太股の筋肉への、肱による荒療治はしなかった。その代わり、膝には9,000ボルトを発する電子ペンが押し当てられた。この電子ペンによる痛みはかなりのものだが、太股への強力かつ執拗な攻撃にくらべれば、いまだ我慢もできようというものだ。

次は今月の26日に予約を入れた。タイへ行く直前の、調整である。


朝飯 油揚げの網焼きと小松菜の炊き合わせ、納豆、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、沢庵の油炒め、茹でたブロッコリー、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草の味噌汁
昼飯 「コメダ珈琲」のザ・厚切りピザトーストカフェオレ
晩飯 南瓜の甘煮、沢庵の油炒め、刻みキャベツと茹でたブロッコリーを添えた牡蠣フライPetit Chablis Billaud Simon 2016チョコレート、Old Parr


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2020.2.4(火) 尾長

年末より店の犬走りに置いた万両の、その実は鳥にほとんど食べ尽くされた。鳥は先ず、お稲荷さんのある坪庭にちかいところに置かれた鉢の、赤い実を狙った。それ以降は、端から順に食べていったのか、あるいは紅白が交互に置かれた、先ずは赤い実を食べ、次に白い実に嘴を延ばしたのか、そこのところは分からない。とにかく紅白3鉢ずつ、計6鉢の万両は現在、見た目の良くないことになっている。

現況を報せるメールを「花一」のヤマサキジュンイチさんに送った。ヤマサキさんからは「即、新しい鉢の準備にかかるも、時節がら、すこし時間が欲しい」旨の返事が戻った。まったく遅きに失してしまった。僕の日程管理には「1月の末には万両に続く花を用意すべし」と記してあるものの、見逃していたのだ。

一方、昨年の2月に家内が鉢から坪庭に植え替えた万両は、一切、鳥に襲われていない。こちらは自然に任せるままにして、その実は小さい。それゆえの無事、なのかも知れない。

万両の実を食べる鳥の姿を目にしたことはない。しかしそのうるさい啼き声は聞こえる。多分、主には尾長の仕業だろう。


朝飯 油揚げの網焼きと小松菜の炊き合わせ、蕪と蕪の葉の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、らっきょうのたまり漬、胡瓜と大根のぬか漬け、納豆、牡蠣と切り昆布の甘辛煮、メシ、若布と長葱の味噌汁
晩飯 春雨サラダ、沢庵の油炒め、水餃子、「紅星」の「二鍋頭酒 」(生)


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2020.2.3(月) タンスの手前にタンスを置く

タンスの手前に更にタンスを置いている人を知っている。

タンスの手前に更にタンスを置けば、奥のタンスは使えない。しかし当の本人は、その自らの行いに、いささかの奇天烈さも感じていない。奥のタンスの中には、その人にとっての「お宝」が納めてあるのだろう、そして手前のタンスでは、日常の衣服が日々、出し入れされているのだ、多分。

タンスの手前に更にタンスを置く人を、しかし僕は嗤えない。

僕の本棚は奥行きが29cmある。時が経つに連れて、古い本は奥へと押し込められていき、新しい本が手前に増えてくる。そうするうち、奥には一体全体、どのような本があるか分からなくなった。

「はて、自分はあの本を持っていたはずだが、それはどこに行っただろう」と、このところ考えることが多くなってきた。そして今日は遂に、本棚の整理に手を着けた。整理、とはいえ捨てた本は1冊も無い。読み終えた本の一部、および当分のあいだ読まないだろう本を、空いている最上段に移しただけだ。それでも本棚は隨分と風通しの良い見た目になった。

脚立を降りたところに孫が節分の豆を撒きに来た。よってその様子を1枚だけ写真に撮る。「1枚だけ」とはいえ今の写真はほとんど紙には焼かない。だれか写真についての新しい数助詞を考えてくれないか。


朝飯 納豆、牡蠣と切り昆布の甘辛煮、蕪と蕪の葉の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、広島菜漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、大根となめこの味噌汁
晩飯 千切りキャベツと生のトマトと茹でたブロッコリーを添えた牡蠣フライPetit Chablis Billaud Simon 2016チーズ、Old Parr


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2020.2.2(日) マスクを巡る騒動

2週間ほど前から騒がれ始めた新型コロナウイルスによる混乱が、いよいよ収拾のつかないところまで大きくなってきた。前例として語られるのがSARS(重症急性呼吸器症候群)で、しかし僕はこの2003年のことは、よく覚えていない。それに対して、2009年に流行したインフルエンザA(H1N1)の記憶は鮮明だ。海外からの航空機が日本の空港に着陸するなり、厚生労働省の職員が白衣にマスク姿で機内に乗り込み検疫をする、テレビによる映像は強烈だった。

そのときに見知った「住友3M」によるマスクを僕は即、ウェブ上に探し、まとまった量を購入した。ところが「手に入れた途端に安心する」という悪癖により、その、大仰な外観を持つマスクは使われないままどこかに仕舞われ、行方知れずになった。

「多分、2階の倉庫にあるはず」と数日前に探したところ、「住友3M」のそれは見つからなかったものの、他の機会に買い置きされた複数が目に付いた。よってそれらすべてを抱えて戻り、社員の誰もが利用できるよう、通路の棚に置く。


朝飯 牡蠣と切り昆布の甘辛煮、広島菜漬け、なめこのたまり炊、ごぼうのたまり漬によるお茶漬け
晩飯 鴨鍋、麦焼酎「安心院蔵」(お湯割り)、チーズケーキ、金柑のコンポート、Old Parr(生)


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2020.2.1(土) 食欲

目を覚ましてしばらくしても食欲は湧かない。仏壇に花と水とお茶を供えつつ、お茶のみをいただく。早朝の仕事に久しぶりに従い、そこから食堂へ戻っても、やはり食欲は感じない。そのうち社員の出てくる刻限になって、事務室へ降りる。

インフルエンザを経験したことのある事務係のカワタユキさんに、食欲について訊いてみる。快癒してから1週間ほどは、大して食欲は感じなかったという。包装主任のヤマダカオリさんによれば、インフルエンザの後は、食べたくて食べるのではなく、体力を保つために食べている感じだったという。

インフルエンザは、からだの各部に損傷を与える病気で、胃腸もその範疇に入る。治ってすぐのときには、その胃腸に負担をかけないよう、からだが食欲をしばし抑制する、という話も耳にした。「みんなもそうなのか」と、すこし安心をする。

ということは、来週あたりからまた、ほとんど常に腹を空かせ、あれやこれや食べたくて焦燥する、元の自分に戻る、ということだろうか。そして「蒲柳の質には、なりたくねぇよなぁ」と考える。


朝飯 生のトマト、豚三枚肉と切り昆布の炒り煮、揚げ玉、ごぼうのたまり漬、梅干しによるお茶漬け
晩飯 茹でたブロッコリー、“neu frank”のコンビーフ千切りキャベツを添えた牡蠣フライ、TIO PEPE、Petit Chablis Billaud Simon 2016


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2020.1.31(金) 石臼のあつかい

きのうの日記に書いたスドー石材の息子さんが、今朝も隠居の鍵を受け取るため、事務室に顔を出す。これまたきのうの日記に書いた、庭のそこここに置かれた、あるいは掘り出された石の処理につき話し合うため、長男と共に隠居へ向かう。今日は、スドーのオヤジさんも来ていた。

いくらむかしのものとはいえ、かつて食べ物を加工するために使った石臼を地べたには置きたくないとは、叔母より前々から言われていたことだ。スドー石材のオヤジさんによれば、石臼は僕の知る以外にもあって、それらふたつを合わせると、上下ひと組になるという。

午後、たまたま顔を出した叔母には「ちょうど良い機会」とばかりに、一緒に隠居へ行ってもらう。そしてスドーのオヤジさんと話し合いの結果、石臼は適当な台に載せて灯籠とすることに決めた。それをどこに置くかについては、後日にまた考えることとする。

それはさておき、信越のようないわゆる雪国にも、雪のほとんど無い暖冬である。隠居の梅は、早くも紅いつぼみをつけた。あるいは桜も、今年は早いかも知れない。


朝飯 豚三枚肉と切り昆布の炒り煮、納豆、揚げ玉と長葱を薬味にした冷や奴、生のトマト、ふきのとうのたまり漬、メシ、なめこの味噌汁
晩飯 フレンチポテトルッコラとベビーリーフと干し葡萄とブルーチーズのサラダたまり漬「刻みザクザク生姜」と同「おにおろしにんにく」によるソースを添えたビーフステーキ、チーズ、evodia、TIO PEPE


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2020.1.30(木) 捨てるには惜しい石

先週金曜日の午後からきのうまでの5日と半日を、多く自宅で休んで過ごした。普段、僕がしていることは、僕以外の人が、ほとんどこなしてくれていた。それ以外のことを、仕事に復帰した今日は、午前のうちに済ませてしまう。

3月下旬から開業予定の「汁飯香の店 いんきょ上澤」において、厨房、食器、料理に関することは、着々と準備が進んでいる。そして庭の石や灯籠の整備は、つい先日から始められた。業者は、出入りのスドー石材を措いて他に無い。

崩れてしまっている小さな五重塔は、積み直せば悪くないものになりそうだ。玄関の内側に置かれた石の彫刻は、外へ出したいと、以前より考えていた。押せばぐらつく灯籠は、石と石の間の接着が必要だ。斜めにかしいだ灯籠は、直立させなければ格好が悪い。庭のそこここに置かれた、あるいは掘り出された数々の手水鉢や石臼、敷石、また「将来、使うこともあるだろう」と大昔に買われた巨大な柱石などの処理は、頭の痛い問題である。

そういえば、植木屋に下見に来るよう連絡をしてから、既に10日ほどが経つ。明日にでも、催促の電話を入れてみよう。


朝飯 生玉子、豚三枚肉と切り昆布の炒り煮、ふきのとうのたまり漬、メシ、ジャガイモとパセリの味噌汁
昼飯 ヨーグルト、レーズンウィッチ、コーヒー
晩飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬


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2020.1.29(水) 忘れていた感覚

子供のころ、熱を出すと、半割にしたアスピリンを噛みつぶし、水で流し込んだ。それがもっとも効く解熱法と、大人たちから教えられていたからだ。翌朝は大抵、光輝燦然とした爽やかさと共に目を覚まし、日常に戻った。しかし大人になると、熱は下がっても、その爽やかさは、とんと感じられなくなった、残念でならない。

今朝は、ほんの少しではあるけれど、その、数十年も忘れていた感覚を覚えつつ目を覚ます。時刻は4時をすこし過ぎていた。「眠りを妨げられるほど強い雨が降る」と予報されていたのは、関東地方でも、どのあたりだったのだろう。

雨は午前の中ごろに止んだ。景色はコマ落としのような速度で光を取り戻しつつ、空はやがて真っ青に晴れ上がった。

「平熱に戻っても、2日間は人との接触を断って安静にすべし」と、インフルエンザの患者は医師から指示をされる。その言いつけを守りつつ、楽は楽だけれど、どうにもずる休みをしている気分を拭えない。

果たして自分は全快したのだろうか。それを確かめるため、平時と同じ量のうどんを茹でてみる。時刻は18時18分。うどんはすこし多く感じられたものの、すべて胃に収まった。

食後、6日ぶりに入浴をする。脱衣所で測った体重は55.4Kg。先週の、鬼怒川温泉でのそれより2キロほども減っていた。現在のBMIは19.4。僕は太る体質ではないため、元へ戻すには、結構な時間がかかるかも知れない。


朝飯 ベーコンと菠薐草のソテー、ふきのとうのたまり漬、メシ、レタスの味噌汁
晩飯 玉葱の熱い汁で食べるざるうどん


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2020.1.28(火) 雪の予報

月曜日の夜から火曜日の朝にかけて、関東甲信の平野部には大雪が懸念されること、また関東北部の平野部から山沿いにかけては、それに数倍から十数倍する積雪のあることを、予報は伝えていた。とはいえその大雪とは関東甲信の社会基盤を基準としたものだから、雪国の人からすれば鼻で嗤うほどのものだ。しかしいずれにしても、雪はありがたくない。

目を覚ましたのは4時台のおわりのころだった。起きて寝室のカーテンをすこしずらして外を見る。特に路上の雪はクルマに踏まれることにより融け、アスファルトの大部分は、黒く露出をしていた。「あぁ、この程度で済んで助かった」と、窓辺から離れて服を着る。

きのうまでの、仰向けに寝ているときの腰痛がほとんど去っていることに気づく。腰痛は、1日のうちのかなりの時間を寝て過ごしていることによるものではない。インフルエンザに罹っていなくても、腰は痛くなる。前回、おなじ痛み感じたのは昨年10月のことだった。その、10月25日と26日の日記を読めば、舌の荒れにより食べ物の味がよく分からないとも書いてある。今回とまったくおなじではないか。

味が分からなくては悔しいから味噌汁は作らない。舌の荒れは胃の不調によるものだろう。よってそろそろお茶漬けが食べたいところではあるけれど、今朝のところは自重をして白粥にしておく。


朝飯 白粥、梅干し、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、豚三枚肉と切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、しその実のたまり漬、山葵海苔
晩飯 牛肉と長葱のうどん


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2020.1.27(月) 給与辞令

いずれ安静の身であれば、いつ寝ていつ起きるかなどということには、それほど気を遣う必要はない。初更から夜中までずっと、目を覚ましながら寝台に横になっている。そして明け方にようやく3時間ほども眠る。

朝の体温は36.3度。時刻は7時22分。服を着てマスクをして仕事場へ降り、20分ほどあれこれをして4階へ戻る。

おととい「うっすらと」ではあるけれど、僕にはインフルエンザの兆候が認められた。記憶の中では、生まれて初めてのインフルエンザである。インフルエンザとは、聞くところによれば、高熱やからだの痛みなど、とても辛いものだという。しかし僕は、それほどの苦しさは感じていない。僕は本当にインフルエンザに罹っているのだろうか。

午後の体温も36.3度。金曜日に処方された麻黄湯が切れたため、今回3度目の、セキネ耳鼻科へ行く。そこで仕事は木曜日からは再開できる旨の診断を、セキネ先生より受ける。

ほぼすべての社員が退社しただろう時間を見計らって事務室に降りる。そして今年1月からの12月までの給与辞令を、すべての社員に対して作成する。


朝飯 「なめこのたまり炊」と鶏卵の雑炊
晩飯 海老の天ぷら蕎麦


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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