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清閑 PERSONAL DIARY

2017.9.26 (火) タイ日記(2日目)

民家、ホテル、公式の建物の別なく、タイの建物の床は、古くは木、時代を下っては、暑さを避けるためタイルで敷かれることが多い。そのタイルの床に、ベッドから何かの落ちた音で目を覚ます。

きのうの夕刻に部屋でラオカーオのソーダ割りを飲み、そのままいわゆる「寝落ち」をしてしまったことを初めて知る。それにしても、床に落ちたものは何だろう。

部屋の明かりを点けると、薬、バンドエイド、体温計などをまとめて納めていたジップロックの袋から、たくさんの薬が落ちている。iPhoneも落ちている。メガネが落ちなかったのは幸いだった。時刻は夜中の1時57分だった。

着の身着のままだった服を脱ぎ、シャワーを浴び、歯を磨く。備えつけのガウンに着替え、部屋の明かりを消し、ふたたびベッドに横になる。対岸のラオスに、ポツリポツリと明かりが見える。そしてそのまま、また眠りに落ちる。

朝食は、メコン川に面した食堂で摂る。部屋には低く小さな丸いテーブルのみがあり、デスクは備えていない。よって午前中はロビーと食堂のあいだにある気持ちの良いテラスできのうの日記を書く。

11時がちかくなると、それまでの川風が止み、ひどく蒸し暑くなってくる。それを潮に部屋に戻り、水着に着替え、バスタオルを持ってプールに降りる。B棟とD棟に挟まれたプールには、上手いことに、太陽が空高く昇る日中の4時間ほどは日が差すように考えられている。通りかかったホテルの従業員に40バーツを手渡し、日除けの傘とプール専用のバスタオルを持って来てもらう。ここで14時まで本を読み、ふたたび部屋に引き上げる。

14時30分、きのうに続いて自転車を借り、街に出る。チェンコンの街は、旧市街では片側一車線の街道が南東から北西に延び、北側のメコン川とのあいだに1本、場所によっては2本の静かな道が通じている

街道を北西に進むと、いかにも外国人観光客の好みそうなレストランやマッサージ屋が増えてくる。そこからメコン川へ向かって急な坂道を下ると、タイ海軍の施設は別として、”Buk Port to Laos”や”Wat Luan Port”などの船着場がある。かつてはこのあたりが、旅行者のもっとも行き交うところだったのだろう。しかしタイとラオスを結んでいた舟は数年前から現地人専用となり、外国人はすべて、両国の行き来は友好橋4を介することとなった。上記のレストランやマッサージ屋がいかにも閑そうなのは、その、人の流れの激変が影響しているものと思われる

街道とメコン川の間を南東から北西に延びる静かな通りには、これまたいかにも外国人観光客の好みそうなレストランが点在している。その道を南東にペダルを漕いで街道に戻り、名前を訊いたけれど忘れてしまったカオマンガイ屋で昼食を摂る。食後は更に南東へ走り、きのうバスで着いた市場まで行く。チェンライに戻る方法が分からないのだ。

すると具合の良いことに、見慣れた赤いバスが東の方から近づいて来た。バスはきのうとおなじ、街道から市場に続く狭い道に入って停まった。その脇の建物の中を覗くと、カウンターに”BUSSTATION CHIANGKHON”の文字があった。奥にベンチが見えている。そちらに回ってみると、そこはやはりバスの待合所で、チェンライへの時刻表が掲げられていた。チェンライへの直行便は、朝5時から午後3時までの毎時0分発、メーフォン経由チェンライ行きは、朝4時から午後2時までの毎時30分発に加えて15:45発があった。これで帰りの心配は無くなった小さな市場の中を一巡してホテルに戻る

今年の春に訪れたプレーもそうだったけれど、地元の人のための食堂は、昼こそ開いているものの、夜は閉まってしまう。メコン川を望むようにして建つ洒落たレストランまで、夜、わざわざ歩く気はしない。海外へ行きながら外で買ったものを部屋に持ち込み、ひとり食べる人の気がようやく知れた気がする。

きのうの広場にあった屋台街は、今日は綺麗さっぱり消えている。しかし先ほどホテルに戻るとき、その広場から市場へ向かう橋のたもとに、今日は肉の照り焼き屋台のあることを見ていた。17時30分にホテルを出て、その屋台のオバチャンに「これからセブンイレブンに行く。帰りに寄る」と声をかけると「オーケー」とオバチャンは応じた。

この街の街道に2軒あるセブンイレブンの、市場にちかい小さな方のそこで10枚組の紙皿、栓抜き、氷をそれぞれ36バーツ、25バーツ、8バーツで買う。ソーダの栓を抜くため、きのうはホテルの食堂で栓抜きを借りた。それが面倒ゆえの購入である

日の暮れかかる田舎の街道を徒歩で戻り、3人の子を持つオバチャンの屋台で豚の子袋と首肉の照り焼きを、それぞれ3片ずつ買う。値段はいずれも1片あたり15バーツ。綺麗な英語を話す上の女の子に90バーツを支払う。

90バーツ分の豚肉は、隨分と食べでがあった。そしてシャワーを浴びて、19時台に就寝する。


朝飯 ”FORTUNE RIVER VIEW HOTEL”のオレンジジュース、コーヒー、トーストハムとソーセージを添えたオムレツ西瓜とパイナップル
昼飯 名前を訊いたけれど忘れてしまったカオマンガイ屋のバミーナム
晩飯 豚の子袋と首肉の照り焼き、ラオカーオ”BANGYIKHAN”(ソーダ割り)

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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