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清閑 PERSONAL DIARY

2022.10.31 (月) 命みじかし

睡眠という、なかば死んだ状態から明確な境目を意識しないまま、気づくと目を覚ましていた。方向としては逆になるけれど、死ぬときも、こんな風に逝けたらなぁと、漠然と考えつつ服を着る。

おじいちゃんの享年は72歳。今の僕からすれば6年後の年齢である。「明治 申年」と検索すると、おじいちゃんの生年は明治41年すなわち1908年と知れた。中学校から高等学校に上がる春休みに、おじいちゃんと太宰府に旅行をした。その1972年から1908年を引けば64歳。そのときのおじいちゃんはもちろん元気だった。しかしそれから亡くなるまでの8年間で、坂道を転がるようにして衰えた。糖尿の持病があった。医者の言うことは聞かなかった。節制のできる性格ではなかった。そうであれば、72歳での死も不思議ではない。

オヤジの享年は75歳。これも平均寿命からすればいささか早い。オヤジの最後の1年は元気がなかった。多分、体力の漸減に伴って気力も弱っていったのだろう。好きだった旅行は、最後の1年間はまったく無し。一時は毎日のように出かけた夜遊びも、ほとんどしなくなっていたのではなかったか。オヤジの寿命を縮めた一番の理由は明らかに、タバコ、である。

「この中でいちばん長生きをするのはウワサワだ」と、ある年の同窓会でサカイマサキ君は言った。その根拠として、規則正しい生活とまともな食生活を、彼は上げた。そのサカイ君も、今はもう亡い。

元気に仕事ができることは有り難い。死ぬまで仕事をしたがる人もいる。しかし残念ながら、僕はそちらの派ではない。そろそろ遊んで暮らしてぇな、と思う。


朝飯 秋刀魚の梅煮、納豆、冷や奴、炒り豆腐、胡瓜と蕪のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と油揚の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 刺身湯波、茄子の味噌炒り、鮭の「日光味噌」漬け焼き、柿と菠薐草の白和え、めんたいこ、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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