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清閑 PERSONAL DIARY

2023.4.20 (木) タイ日記(3日目)

起床は5時33分。きのう書き終えた初日の日記を整えて「公開」ボタンをクリックする。

朝食の動画は毎日、撮る予定にしている。ハジャイはタイの街ではあるけれど、マレーと中華の色が濃い。動画を撮る件もあって、今朝は飲茶の有名店へ行くことを決めていた。有名な店へ行くのはミーハーあるいは観光客のようで恥ずかしい。しかし「お前も観光客じゃねぇか」と言われれば、確かにその通りだ。

店の場所はおととい、知らない間に遠くまで歩いてしまった際に良い機会と確かめておいた。ホテルはす向かいの歩道に座っていたモタサイのオジサンに声をかける。僕のタイ語が通じないといけないので、店の名がタイ語で書かれたGoogleマップをiPhoneに保存しておいた。それを見せながら「チョークディー」と言ってみる。オジサンは画像をしげしげと確かめて「テーティアム」と答えた。大丈夫だ。「好運茶点」の「茶点」はタイでは「テーティアム」と発音されるのだ。店までの料金は40バーツ。

炎天下を歩けばウンザリする道のりも、朝日へ向かって走るモタサイならほんの数分の距離である。店の前は既に大賑わいで、便乗商法か、果物や宝くじの屋台も出ている。この店の注文方法は以下。

1.店の前の責任者らしいオジサンに人数を伝える。オジサンはおなじ番号を書いた紙を2枚くれる。
2.その紙の1枚を、ショーケースの前のオバサンに手渡す。オバサンは深めのバットに紙を入れてくれる。
3.そのバットにショーケースから自分の食べたいものを選んで入れる
4.そのバットをちかくの店員に渡し、指定された席に着く。
5.別の店員に何ごとか訊かれる。多分、飲物のことだろうと見当をつけて「チャーローン」と答える。
6.ポットの中国茶が運ばれる。次いでバットの中味が蒸気で蒸し上げられて席に届く。

さて僕の席にはまたまた別の店員が、今度は練乳の沈んだグラスのコーヒーだか紅茶を運んできたので「それは頼んでいない」と言うと、店員は不思議そうな顔をしながら去った。

日本を出る前に僕が検索エンジンに当たったところ、熱い茶を頼んだら甘い茶が出てきたと書いている人がいた。つまり熱い中国茶は頼まなくても出てくるものであり、店員に訊かれて「チャーローン」と頼むと甘い別注品が届くのかも知れない。店員には悪いことをしただろうか。6品の合計は150バーツだった。あるいはここに、甘いお茶の値段が含まれていたかも知れない。

ホテルに戻って9時をまわったところでメイドを呼び、これまで着たシャツや下着の洗濯を頼む。洗い上がりが翌日になることを予想して出発の2日前に頼んだが、今日の午後にはできあがるという。メイドには20バーツのチップ。

きのうの日記を完成させてプールへ行く。きのうとおなじく寝椅子は建物の陰に入れた。そして10時48分から13時30分までのあいだに「輝ける嘘」の上巻を121ページまで読む。

南の国には様々な楽しみがある。外から戻ってシャワーを浴びたら寝台にバスタオルを敷き、そこで冷房の風を浴びつつゆっくりする、というのもそのひとつだ。しかし掃除を終えた部屋にバスタオルは無い。仕方なく小さなタオルでからだを拭き、服を着る。そしてちかくの部屋を掃除中だったメイドに声をかける。メイドは今朝、洗濯物を取りに来た人と同じだった。バスタオルが無い旨を伝えると、メイドは”finish,later”と答えた。とはいえ僕は部屋の表示に従って「交換しなくても構わない」という印に、バスタオルはベッドのサイドボードに置いていたではないか。バスタオルは数分を置かずに届けられた。

昼食はきのう目をつけておいた店で米粉の幅広麺による汁麺。部屋に戻ってシャワー。今度は寝台にバスタオルを広げて横になる。

さてプールサイドではきのう今日と日陰にいたものの、首も胸も腹も太腿も日焼けで真っ赤である。マッサージは毎日、受けようとしていたものの、こんな体をこすられては堪らない。よってセブンイレブンのエコバッグに必要なものを入れ、それを提げておとといからのマッサージ屋へ行く。そして脚マッサージを1時間だけ頼む。料金は250バーツ。

オネーサンは僕の脚を揉みながら「かかとがガサガサだね」というようなことを身振りで示し「かかと磨きを含めても400バーツだから」と指を4本、立てる。僕は「おとなしいアメリカ人」でもなく「醜いアメリカ人」でもなく、押しに弱い日本人である。きのうアカギレに萬金油を埋め込みキズパワーパッドで覆ったかかとが心配ではあったものの、オネーサンの提案を呑む。

オネーサンは奥から水玉模様のシャツとズボンを着たオバサンを呼んだ。オバサンは老眼鏡をかけるとカゴから軽石とドイツ製の角質削りを取り出し、マッサージを終えた左足を磨きにかかった。左脚はオバサンに、右脚はオネーサンに持ち上げられて、本を読むどころではない。更に、総額400バーツでは済まないのだ。オネーサンには100バーツ、オバサンには50バーツのチップを渡した。

手提げにはラオカーオも納めてきたから、その足で1本先の通りの料理屋に入る。そこで夕食を済ませ、ホテルに戻り、20時すぎに就寝する。


朝飯 “Chokdee DimSum”の飲茶あれこれ、お茶
昼飯 “Thahadsri Noodle Soup”のセンヤイナム
晩飯 「金城燕窝」のオースワンパッセンミークン、ラオカーオ”BANGYIKHAN”(ソーダ割り)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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