2017.8.19(土) 空気も綺麗な店
僕と家内が揃って昼に不在にすると人員の配置に不合理を来すと長男に言われ、ひとりで昼食を摂るようになってから、ほぼ1年が経つ。米を多めに炊いて弁当を詰めることが、昨年の秋は多かった。今年の夏は、フクシマヨシミツさんの製麺所で買ったラーメンを調理することが多かった。外食も、もちろんする。通い慣れた店で注文するのは、これまたラーメンのことがほとんどだ。
「そばのまち今市」と呼ばれて久しい。日光市、今市市、 藤原町、足尾町、栗山村が合併して日光市になってからは「そばのまち日光」と改められた。東京のいわゆる「名店」の高価な蕎麦がバカバカしく感じられるほど、我が街には上出来な蕎麦が多い。しかるに僕は、蕎麦はそれほど食べない。麺は、小麦によるそれが好きなのだ。
今日もラーメンを食べるべく、今市高等学校裏の「大貫屋」へ行き、暖簾をくぐろうとして、張り紙に気がついた。全面禁煙にもっとも縁遠いと思われたこの店が全面禁煙になっていた。「分煙」などではないところが潔い。
大貫屋はトイレの綺麗な店だ。そしてこれからは、空気も綺麗な店になるのだ。店に入って即「禁煙、良いね」と、奥さんと若い女の人に声をかけ、味噌ラーメンを注文する。
朝飯 ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、納豆、2色のピーマンの網焼き、ほうれん草のソテー、「なめこのたまりだき」によるなめこおろし、大根のたまり漬、メシ、茄子と万能葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 「ユタの店」のしそ餃子、ピータン、栃木県産生ハムとチーズの包み揚げ山椒風味、冷やしざる担々麺、「鏡月」(オンザロックス)
2017.8.18(金) 逃げた仔羊
下今市10:35発の上り特急スペーシアに長男と乗る。表参道の駅から階段を上がって地上に出ると、欅の並木には蝉の声がかまびすしかった。東京の夏の終わっていないことを、その蝉の声で知る。
約束の時間は14時だったけれど、それまではいまだ55分もある。打合せをしつつ時間を調整することとして、行きつけの喫茶店に入る。今日はお客が多く、普段は行かない店の奥まで進む。すると、なにやら空気が濁っている。席に着いてふと横を見ると、扉には何も書いていないものの、そこはどうやら喫煙室らしく、人が頻繁に出入りをしていた。煙草を吸わない者にとっての「分煙」は、大した意味を持たない。
南青山のデザイン事務所にて、9月に改版するパンフレットの、最終のすり合わせをする。それを済ませて後は、新商品の撮影に入る。撮るべき品数は多くないものの、精密な仕事ぶりにより、すべてが完了すると、空は夕刻と夜のあいだくらいの暗さになっていた。
東京に泊まる長男とは表参道で別れ、千代田線にて一気に北千住まで移動する。
行きつけの飲み屋の今夜の席は、カウンター右端のいわゆる「上(かみ)1番」だった。僕の左手は50代とおぼしき喫煙者。そのまた左は、若いころはかなり威勢の良かったことを覗わせる老人。その喫煙者がタバコ2本を立て続けに吸ったところで老人は溜まらず同じカウンターの「下(しも)3番」に逃げた。シャツの袖から刺青が覗いていても、その姿はまるで、可哀想な仔羊である。
日本全国の飲食店は、早いところ全面禁煙にしてくれないか。喫煙者の肺から吐き出された煙を吸い込みつつモノを食べるなどは、とてもではないけれど、まともなことではないのだ。
朝飯 茄子とピーマンのソテー、生のトマト、豆腐の卵とじ、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、納豆、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 「小諸そば」のたぬきそば
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれこれ、チューハイ
2017.8.17(木) 夏休み
駐車場の南東の角に、モミジの木がある。今年はそこの土に、何本かの山百合が育った。そして今朝は、その山百合がようやく花を開かせた。店は、盆が開けても中々に忙しい。
「夏休み いつからいつまで」と検索エンジンに入れてみると、北海道など涼しい地方はさておき、本州以南の小学校では、おおむね8月の最終週まで休みが続くようだ。梅雨の延長のような長雨がようやく去って気温の上がり始めるころ、子供たちは宿題の仕上げに追われるわけで、気の毒という他はない。
僕が子供のころ、地元の小学校には冬休みと春休みのあいだに寒休みというものがあったように記憶している。このことにより夏休みは東京の小学校よりも短く、それが残念だった。また、従兄弟の通う東京の公立小学校は夏休みの宿題が少なく、それも羨ましかった。
「自由研究」や工作の宿題は、いまだにあるのだろうか。子供は、休みのときくらいは好きなことをして過ごすのが一番と、僕などは思う。
朝飯 納豆、ひじきと人々と揚げ湯波の甘辛煮、トマトとアボカドのサラダを添えた目玉焼き、ハムとほうれん草のソテー、明太子、らっきょうのたまり漬、メシ、トマトと揚げ湯波と茗荷の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のスーラーメン
晩飯 「夏太郎」らっきょう、棒々鶏の素麺、麦焼酎「田苑」(ソーダ割り)、「桃林堂」の最中
2017.8.16(水) 長袖
このところの朝は、食堂に入るなり、直角に交わったふたつの窓を開け、風を通す。冷房の必要はまったくない。それどころか今朝は寒ささえ覚え、開けたばかりの窓を閉める。そして半袖のポロシャツに長袖のTシャツを重ねる。これではまるで、9月下旬の服装である。
東京では16日連続の降雨で、これは40年ぶりの記録だという。40年前といえば僕は21歳。確かにそのころ、雨ばかりのひと夏を過ごした記憶はある。「もう、こりごりだ」とうんざりした夏が、40年を経てまた巡ってきた、というわけだ。
朝食を済ませて後は、早朝に着た長袖Tシャツのまま事務室に降りる。そして昼食の時間まで、その恰好で仕事に当たる。天気予報によれば、気温は20日を過ぎるころからまた上がり始めるという。これから収穫の始まる茗荷としその実の具合は大丈夫だろうか。残暑が厳しくなればなるほど、僕としては有り難い。
夜は家族6人でフランス料理屋へ行き、ほとんど僕と長男とで2本のワインを飲む。
朝飯 ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、エッグベネディクト、納豆、ふきのたまり漬、明太子、メシ、揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」の「夏の冷やし中華」、同「つるるん杏仁」
晩飯 “Finbec Naoto”の人参のムースと生ハム、パン、鱧と海老のサラダ、パン、ホタテ貝のポアレ、牛頬肉の煮込みトリュフのせ、小さなカレーライス、チーズの盛り合わせ、あんずのタルト、アリゴテ、“Chateau Margaux 1956”、コーヒー
2017.8.15(火) 日記は書けているけれど
この日記については、きのうのものを今日の昼にサーバに上げる、ということが以前は多かった。しかしこのところは、おとといの日記を今早朝にサーバに上げることがほとんどだ。日記の作成が以前より1日おくれている、というわけではない。
8月12日、つまりさきおとといの日記も書けていることは書けている。しかし昨年の9月から導入したワードプレスによる日記の、各日の最上部に置くこととした画像の8月12日の分が確保あるいは決まらないことにより、3日経った今朝になっても公開できないでいる。滝田ゆうのマンガの吹き出しの中の絵、そのような画像を早く撮らなければならない。
ところで朝日、青空、白い雲を望めたのは、今月は5日と9日の2日間に限られる。それ以外の多くは雨降りである。きのうの朝の天気予報には「秋雨前線」という言葉すら出てきた。季節はこのまま秋を迎えてしまうのだろうか。
終業後は雨の中にホンダフィットを走らせ、明日の晩に飲むワインを街のフランス料理屋に預けて戻る。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、チャプチェ、生のトマト、目玉焼き、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、らっきょうのたまり漬、メシ、トマトと揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「ほっかほっか大将」の豚カツ弁当
晩飯 桃とスモモとモツァレラチーズのサラダ、南瓜と胡瓜と玉葱のサラダ、スパゲティアラブッタネスカ、ブロッコリーとジャコのオムレツ、“VEGA MEDIEBN BRUT”、メロン
2017.8.14(月) お盆の味わい
お盆は忙しい。その忙しさに平行して、あれこれの計画が進んでいる。よってウェブ上に設けられた場所で遠く離れた人と打合せをしたり、あるいは複数の人に宛てて同報メールを送ったりする。面白かったのは「忙しくて返事どころではない」と、盆前に電話をせわしなく切った人から、思いがけずメールで返信が届いたことだ。盆休みに入ってようやく、落ち着いて仕事のできる環境が整ったのだろう。
ところで今日から16日までの3日間は、社員および我々に会社から昼食が支給される。今日は「コスモス」のハンバーグにて、これを11時40分から食べ、12時ちょうどに事務室に降りる。それから4時30分までは、ほぼ立ち通しで接客あるいは裏方の仕事に当たる。
お盆の、仕事の忙しさと家の静かさとの、双方の差がなぜか好きだ。お盆には、名状しがたい味わいがある。今夜の刺身には「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を使うと夕食の前に知らされ、久しぶりに冷えた日本酒を飲む。
朝飯 チャプチェ、瓜のぬか漬け、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、トマトとキウィのサラダ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、らっきょうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「コスモス」のチーズハンバーグデミグラスソース、ライス
晩飯 製造係アオキマチコさんからもらった「日光味噌のたまり」による煮卵、ほうれん草の胡麻和え、刻み長芋の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」がけ、大根おろしを添えた厚焼き玉子、刺身の盛り合わせ、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米」(冷や)
2017.8.13(日) 迎え盆
きのうの夕食後は「下に6時」と、やや曖昧な場所と時間を言い交わして、家族はそれぞれの部屋に戻った。今朝はその6時に階下に降り、僕と家内と次男はホンダフィットで、長男と嫁と孫は徒歩で日光街道を下り、如来寺へと向かう。
お盆の入りの今日は、この時間から墓参りをする人が少なくない。ウチは商売をしている関係上、また繁忙の最中であれば尚更、家族揃っての日中の外出はしづらい。ぐずついた天気が続いているものの、今朝ばかりは雨が降らずに助かった。
店舗では今日から盆明けの16日まで、お買い上げ1,000円ごとに天然氷によるかき氷1杯をサービスする。その段取りは家内と長男により早くから進められ、8時30分にはかき氷器や販売台が事務室の内外に整った。日中はこの事務室を中心に店舗と製造現場に繁く足を運ぶ。
終業後はひとり提灯を手に如来寺の砂利を踏む。東京のお盆とは異なって、九分九厘のお墓には花が供えられている。暮れていく空の下で、ウチのお墓で蝋燭に火を点す。その蝋燭を提灯に移し、家に戻る。そしてその蝋燭を、きのう家内と次男が磨き上げた仏壇の蝋燭立てに立て、その火により線香をお供えする。
朝飯 ソーセージのソテー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、明太子、納豆、スペイン風オムレツ、瓜のぬか漬け、メシ、揚げ湯波とレタスの味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦、ライス
晩飯 トマトとじゃこと万能葱のサラダ、冷や奴、空心菜炒め、玉子キクラゲ炒め、水餃子、麦焼酎「田苑シルバー」(ソーダ割り)
2017.8.12(土) 続々・朝露
4時45分、早朝の街には霧が深い。住吉町の角丸商店のビルは辛うじて見える。しかし小倉町のスーパーマーケットかましんは乳白色の紗の向こうにあって、まったく認められない。視界は100メートルくらいのものだろう。朝の街の霧に覆われることが、ここ数日のあいだ続いている。西日本の猛暑が信じられないほどの、日光の涼しさである。
今朝の朝のお膳にはなぜか、刺身湯波があった。「なぜか」と書いたのは、この刺身湯波を僕は「ケ」のものではない、すこし高級な食べ物と認識をしているからだ。折角なので、ここに「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」をかけてみる。刺身湯波の風味は、肉食を好む僕にはしごく淡い。その淡さに「朝露」の上品さがこの上なく似合う。ちかいうちに、絹ごし豆腐による冷や奴でも、この「朝露」を試してみたい。
午後、住吉町のポケットパークの前で、軽自動車とオートバイの接触事故に遭遇する。僕は歩道に乗り上げ転んだオートバイのオニーチャンに声をかけ、彼の”YAMAHA SR400″を起こす手伝いをする。そして駆けつけた警察官に、目撃者として証言をする。日に何千秒も無駄にする一方、時と場合によっては1秒を争うのが人間の性で、これはどうしようもないことなのかも知れない。
朝飯 ほうれん草のソテー、納豆、切り昆布の炒り煮、生のトマト、刺身湯波、胡瓜のぬか漬け、メシ、豆腐と揚げ湯波と胡瓜の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華
晩飯 ジャガイモとレタスのサラダ、鶏もも肉のオーブン焼き、たまり漬「青森県田子町産のにんにくです。」によるガーリックライス、トマトと茄子のグラタン、“VEGA MEDIEN BRUT ROSE”
2017.8.11(金) 続・朝露
きのう完成したばかりの「朝露」を、今朝は玉子かけごはんに使ってみる。玉子かけごはんという、しごく雑駁なたべものにこの表現はいかがかと思わないでもないけれど、非常に上品な味わいである。舌が普段の塩分濃度に慣れた人は、思わずここに醤油を追っつけ加えたくなるだろう。しかしその気持ちをぐっと抑えてふたくちみくちと箸を進めてみれば、やがてこの「朝露」の精妙さを感じていただけるはずだ。
その「朝露」は、嫁のモモ君により店頭に並べられた。一方、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場は、きのうの夕刻に、この商業施設の方々と共に長男が整えた。その売り場を今朝は、本来の売り場の検品をする際に確かめる。お盆を迎えるこの時期より、この「朝露」が、多くのお客様の支持を得られれば幸いである。
店ではまた、今日と明日の限定にて、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」を混ぜ込んだおむすびを販売している。本日分は、13時に完売した。
閉店後しばらくして、東京より次男が戻る。そうして久しぶりに、家族6人で夕食の卓を囲む。
朝飯 生玉子、切り昆布の沖縄風炒め、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、乳茸と茄子の炒りつけ、生のトマト、胡瓜のぬか漬け、メシ、豆腐と茗荷の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 豚とほうれん草のカレー南蛮鍋、麦焼酎「田苑シルバー」(ソーダ割り)、西瓜
2017.8.10(木) 朝露
台所や食卓で簡便に使える「たまり」については、これまでフクダナオブミ製造部長、長男、そして嫁のモモ君が長くその研究に力を傾けてきた。そして今日は遂に、その完成の日である。僕は随時、製造現場に足を運び、その作業の進捗を確かめる。
ステンレス製の容器で火入れをされた「たまり」は、これまたステンレス製の寸胴に移され、ビンに詰められる。加熱槽で殺菌をされたそれにレッテルを貼ったのは、包装係のセオヨーコさんとシバタミツエさんである。
「たまり」は長男により「朝露」と名付けられた。「贅沢というほどではないけれど、豊かな朝食を」という願いの込められた商品名である。この「朝露」は、野菜の浅漬けをはじめ、玉子かけごはんのタレ、刺身のおしたじ、鶏の唐揚げや豚の生姜焼きの隠し味になど、その用途は使う人の工夫により限りない。
「朝露」は明朝より上澤梅太郎商店および道の駅「日光街道ニコニコ本陣」で販売が開始される。ウェブショップに置けるのは、今月の末または来月の初めになるだろうか。
キレ、コク、甘味が高い次元で均衡する「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を、どうぞよろしく、お願い申し上げます。
朝飯 ほうれん草のソテー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、「なめこのたまりだき」のフワトロ玉子、らっきょうのたまり漬、納豆、瓜のぬか漬け、切り昆布の炒りつけ、メシ、揚げ湯波と茄子と茗荷の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のチャーハン
晩飯 「コスモス」のトマトトモツァレラチーズのサラダ、エビマカロニグラタン、ドライマーティニ







































