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清閑 PERSONAL DIARY

2023.10.31 (火) 10月のみそか

表には金の浮き文字で「大」、裏には磨いた木の枝を集めて「小」の文字とした壁掛けが、応接間の棚に飾ってある。僕が10歳までの茶の間にはおばあちゃんの仕事机があり、この壁掛けは、そのちかくに見えていたように思う。今は「大」の金文字ばかりを表にしているものの、おばあちゃんは大の月には「大」の、小の月には「小」のそれぞれ文字を、律儀に表側にしていた。月末の支払を明確に意識するためのものだったのかも知れない。

今日は10月の晦日である。晦日という言葉は、今では大晦日にしか使われないような気がする。しかしおばあちゃんは普段の月においても、その言葉を頻繁に口にした。「きちんと支払えば、きちんと入ってくる」というお金についての格言を、正しくは何と言ったか。とにかくおばあちゃんは、そのことを知っていたし、肝にも銘じていたに違いない。

さて2023年10月の晦日はとても忙しい1日だった。売上げのうち現金に限れば、おとといの日曜日のそれよりも多かった。販売のパートタイマーであるオバタタキコさんとサイトーミホコさんが16時に帰って以降は、僕がひとりで店に立った。やがて精算を求めるお客様が列を成す。そのうちのお一人は大量のご購入というときに至って遂に、事務係のカワタユキさんを呼びに行く。しかし彼女も取り込み中とのことにて、ふたたび店に戻る。

本日最後のお客様は、定時を過ぎてからのご来店だった。そのお客様と書籍売り場の前で立ち話をするうち、たちまち時間が経つ。3台のキャッシュレジスターを締め、売上げ金と伝票を照合し、更に明後日の釣銭を用意したところで時刻は18時50分。ようよう事務室を後にする。


朝飯 じゃがいもとピーマンの味噌和え、榎茸と菠薐草のおひたし、牛蒡と人参のきんぴら、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やまだ宴楽」の鯛の刺身ポテトサラダ鶏の梅肉和え、他あれこれ、芋焼酎「三岳」(お湯割り)家に帰ってからのシュークリーム、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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