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清閑 PERSONAL DIARY

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2016.9.18(日) なぜいきなり来るか

20160918d昨年は祝日法の複雑な条件が満たされたことにより、敬老の日と秋分の日を含む週が五連休になったと社員には聞いた。9時を過ぎて道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に商品を納めていると「昨年とは休みの並びが違いますからね」と、施設長に声をかけられる。

子供のころ同級生たちと、来年のゴールデンウィークについて語ることがあった。「来年は三連休だぞ」と1年も先のことを誰よりも早くしらべて皆に報せたのは誰だったか。日曜日と祝日の隙間なく並ぶことを望む派と、飛び石連休を望む派とが仲間うちにはあって、僕は後者だった。「楽しみが長く続く」という意味において、だ。

せっかくのシルバーウィークにもかかわらず、テレビは台風の来襲を伝えている。その台風はちょうど秋分の日のころ、関東地方を通過するような雲行きである。そして今日も雨が降っている。

外へ昼食を摂りに出て、戻ると事務机に名刺があった。会って意見を聴きたいものの、この時期は相手も忙しかろうと慮り、連絡せずにいた人の名刺である。日光に来たついでにフラリと立ち寄ったらしい。「なんでいきなり来るかなぁ」という言葉が思わず嘆息と共に漏れる。この手の訪問をする人があまりに多いことを、僕は不思議に感じないわけにはいかない。

夜は町内の会議のため、公民館に行く。帰って簡単な肴で焼酎を飲む。ほんのいっときのことだろうけれど、雨は止んでいる。


朝飯 らっきょうのたまり漬、トマトとズッキーニのスープ煮、冷や奴、わさび漬け、温泉玉子、メシ、厚揚げ豆腐とシロ菜の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のオムライス(ケチャップはかけないでね特注)
晩飯 3種のぬか漬け、煮豚、玄米焼酎「つかだ」(お湯割り)


2016.9.17(土) 絶対の事実

20160917f近隣の農家の収めてくれる茗荷の量が、徐々に減ってきた。夏の茗荷にくらべて秋のそれは大きく、丸々と太っている。しかしきのう来たハセガワさんなどは「急に涼しくなっちゃったでしょー、ここからはもう、育たないわねー」と、その目は既にして来年を向いていた。

初秋を感じる間もなく十五夜が過ぎた。しかしいまだ仲秋の気分にはなれない。気温は毎日、25℃ほどのところを行ったり来たりしている。

先月24日に新しいメガネを手にして以来、そのケースを探してきた。ケースはできるだけ小さく、しかし小さすぎないものが欲しい。6月に中身ごと紛失したケースが理想ではあるけれど、それを買った店にも、いまや在庫は無かった。何軒ものメガネ屋をまわるのは無理だからいきおい、探す場所はインターネット上、ということになる。

そしてようやく「無印良品」に、僕のメガネ、僕の用向きに適したものを見つけた。よって先日、北千住の同店を訪ねて見せてもらおうとすると、店頭に置いているのは有楽町店のみと教えられた。

ついでもないのに有楽町まで行く気はしない。よってネットショップから取り寄せることにした。メガネケースの価格は735円、そして送料は756円である。

ここで送料込み1,491円の支払いに躊躇をしない人はお金が貯まる。残念ながら僕は735円の品物に対して756円の送料は支払いがたい。送料が無料になる品代5,000円を目指し、インスタントラーメンやレトルトカレーの注文ボタンをクリックした。

今回の買い物に費やしたお金は結局、5,185円になった。756円の送料を厭わなかった人より3,694円も多く、サイフの中身を減らしているのだ

送料を節約しようとする人に、お金は貯まらない。僕が身を以て証明し続けている、絶対の事実である。


朝飯 厚揚げ豆腐の網焼き、明太子、ピーマンの焼きびたし、わさび漬けを添えた烏賊の酢の物、らっきょうのたまり漬、メシ、豆腐とズッキーニの味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦、ライス
晩飯 パン野菜と豚のあちらこちらのスープ“Petit Chablis Billaud Simon 2014”

2016.9.16(金) 好きな野菜、好きな時間

20160916gいちばん好きな野菜はピーマンだ。もっとも、その舌の根も乾かないうちに「いちばん好きな野菜はトマトだ」と言うかも知れない。とにかくきのう、自家菜園で採れたらしい大量のピーマンをご近所からいただいた。そのピーマンは夜のうちに洗い、種を除き、ザルで水を切っておいた。

今朝は3時台に起きてだしを引く。「だしを引く」とはいえ鰹節や昆布を使うわけではない。台所の流しの下に、賞味期限が切れ、乾燥剤の袋にべったり張りついただしパックふたつを見つけた。これを鍋の水に投入し、5分間ほど弱火で煮ただけのことである。

きのう下処理をしておいたピーマン、そして冷蔵庫の野菜室にあった赤ピーマン、黄色ピーマンを、オーブンで網焼きにする。それを先ほどのだしに沈め、あとは放っておく

オフクロがむかし、旅先で買ったらしいワインがようやく最後の1本になった。時が経ちすぎたか、いまや出来の悪いシードルのような匂いに飲むことをためらわせるワインではあるけれど、飲み残しを半日ほど置くと、その不快な匂いは消える。それを知っているから今日は朝のうちから栓を抜いておく。

おとといの日記を書いてサーバに上げても時刻はいまだ5時10分。ひとりで気ままにしていられる朝の時間が僕は大好きだ。そして夜は明日の夕食のためのスープを仕込む


朝飯 温泉玉子、ピーマンの網焼きの辛ひしお添え、明太子、らっきょうのたまり漬、大根のぬか漬け、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 「ふじや」のタンメン(バター載せてね特注)
晩飯 大根のぬか漬け、カレーソースのスパゲティ、”Fattoria di Vetrice 1988″

2016.9.15(木) ミステリースープ

20160915eおとといの午前から家内は東京に行った。新宿タカシマヤの11階で開かれている「美味コレクション」への出店のためだ。つまり今週火曜日の夜から来週水曜日の朝までは、僕は自炊、ということになる。

家内の留守を奇貨として、冷蔵庫の整理をする。野菜室の大根、人参、茄子などは片端からぬか床に埋める。これから先、何年おいても食べることのないだろうものは次から次へと取り出し調理台に並べる。扉を開け放たれた冷蔵庫はピーピーと警報を発し続けるけれど、構うことはない。

調理台の上の20本のビンから中身をほじくり出し、ビニール袋に入れる。ガラスの瓶、金属の蓋、プラスティックの蓋はそれぞれ分別をし、異なる袋に入れる。賞味期限が2015年12月23日の豆腐は面白いから捨てずに取っておく。

夜、冷蔵庫から「スープ」とシールの貼られたレトルトの袋を取り出す。「スープ」とあるだけで、何のスープかは分からない。原材料などをあらわす一括表示も無い。賞味期限も無い。

袋の中身は果たしてキムチスープだった。ウチでキムチ鍋を作るときには、このような既製品は使わない。いただき物だろうか。これをテーブルの上の電磁調理器で温め、冷蔵庫にあるものを次々と投入する。そうしてそれを肴に焼酎のソーダ割りを飲む。悪くない夕食だった。明日の朝食も楽しみである。


朝飯 「小諸そば」のたぬき蕎麦、ライス
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華
晩飯 キムチ鍋、メシ、玄米焼酎「つかだ」(ソーダ割り)

2016.9.14(水) 新橋でいちばん好きな店

20160914g3時台に目を覚ます。ウェブショップに、修正したいところのあったことを思い出す。その具体的な内容を、顔を洗っているあいだに忘れてしまう。しかし洗面所から寝室に戻ると記憶はよみがえった。それを頭の中で反芻しつつ食堂へ行き、取り急ぎメモに残す。

約束の19時に間に合うには下今市16:05発の上り特急を使えば良い、そう考えてその列車に乗り、北千住が近くなってきたところで表参道への到着時刻を調べると、18:11と出た。これではいかにも早すぎる。よって北千住で少々の調べものをしてから千代田線に乗る。

表参道に着くと、しかしいまだ19時には早すぎた。山陽堂書店で本2冊を買う。本はamazonで古書を買うことをもっぱらとしている。定価にもかかわらず買ったのは、いま持参している本がのこり数ページのところまで来ていたからだ

仕事は1時間ほどで簡単に済んだ。簡単に済んだのは、下ごしらえをしてくれた人がいたからに違いない。仕事のあとは、集まった3人で夕食を摂るなどはせず、すぐに別れる。

「いちばん好きな日本の食べ物は、なに」と外国人に訊かれると、それが日本食かどうかはいささか疑問ではあるけれど、決まって「モツ焼きかなぁ」と答える。その僕の、新橋でもっとも好きな店は「三政」である。わけがあって、ここにはひとりでしか来ることはない。

お店の作る、いわゆる「〇〇ハイ」というお酒は僕にはおしなべてアルコール度数が低すぎるから、ここでも紅茶ハイには別途、生の焼酎を添える。そうして結構な量を飲んで、ふたたび夜の街へと出ていく。


朝飯 マカロニサラダ、わさび漬け、明太子、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 しいたけのたまり炊き、明太子、梅干し、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、メシ、ダークチェリーのゼリー
晩飯 「三政」のあれやこれやそれや

2016.9.13(火) 一般よりいくらかは

20160913e小遣い帳に「仏花」で検索をかけると、ことし僕が仏壇の花を買った回数は10回だった。普段は家内が買うけれど、僕が買うこともたまにはあるのだ。

仏壇の花は、できるだけ長持ちしそうなものを選ぶ。買う場所は農業協同組合の直売所、あるいは道の駅「日光ニコニコ本陣」である。つまりいずれも、農家の人が自分で育てたものを直に持ち込んでいるところだ。

仏壇の花といえば菊、あるいはそれを含んだ”assorted”が多く売られている。しかし僕は、百合のみのものがあれば、それを選ぶ。その簡素さが好きなこと、また、良いものに当たれば意外や長く咲き続けることによる。

いま仏壇に上がっているピンク色の百合は、11日の日曜日に「日光ニコニコ本陣」で買った。百合は、外れを引くと、薄緑のつぼみが開かないまましおれてしまう。今回のこれについては、どうだろう。

そういえば今日は、日光の水についての取材があるはずだ。よって、いまだ社員のいない製造現場に降りる。「水神」に供えられた榊は、毎朝とりかえられる水のお陰か、葉の緑は濃く、艶も良かった。

花を愛でる習慣は持ち合わせない僕ではあるけれど、仏壇の花、そして神棚や水神の榊には、一般の人よりいくらかは、気をつけて接しているかも知れない。


朝飯 茄子とピーマンのソテー、ベーコンエッグ、明太子、たまり漬「ホロホロふりかけ」、メシ、大根と若布の味噌汁、キウィ
昼飯 「セブンイレブン」の2種のおむすび
晩飯 レタスとマカロニのサラダ、ソーセージのオーブン焼きパン“Petit Chablis Billaud Simon 2014”

2016.9.12(月) 余録

20160912b今日の出張はコンピュータを必要としない。荷物が軽くて楽だ。ザックも”Eddie Bauer”の3wayミッションバッグで足りる。それにしてもエディバウアーはなぜ、この傑作を自社の製品から外してしまったのか。上り特急スペーシアの中では、先般の「日光MG」の参加者による感想文を読む

日本橋と神田のあいだあたりに出かけ、用を済ませてふたたび銀座線に乗る。合理的な経路は浅草から東武日光線に乗る手だけれど、他に用のある北千住に回る。

スパゲティのチェーン店「ポポラマーマ」は自由学園の同級生アケミツシ君の創った会社だ。ここのメニュに納豆キムチのスパゲティを見たときには「こんなゲテモノ」と度肝を抜かれた。しかし食べてみるとなかなか美味かった。以来、僕はこの店では、これを注文することが多い。もっともキムチや醤油はワインには合わないから、それは飲酒をしない昼に限ってのことだ。北千住の「ポポラマーマ」は、今日で3度目くらいになるだろうか。

浅草を14:00に発車した特急スペーシアは、北千住にはその11分か12分後には来る。そう確信をして専用プラットフォームの券売機の前まで来ると、しかしその案内が電光掲示板に無い。壁の時刻表により、これは季節により運行されたりされなかったりの便と知れた。ちかくの駅員に訊ねると、下今市には1時間後の特急がもっとも早く着くという。よって仕方なくその1時間は、駅構内の喫茶店にて本を読んで過ごす。これを余録と言って良いかどうかは分からない。


朝飯 3種のおむすび、若布と揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 「ポポラマーマ」の納豆キムチのしょうゆスパゲティ
晩飯 パン洋風の酒肴あれこれ“TIO PEPE”

2016.9.11(日) 優先順位

20160911i広島カープが25年ぶりのリーグ優勝を目の前にしている、その対巨人戦が中継されているテレビを尻目に寝室に入ろうとして「視ないの?」と家内に訊かれたので「うん、視ない」と答えた。きのうの夜のことだ。

僕の生活の優先順位第1位はメシで、第2位は睡眠である。その睡眠時間を削ってまで観たいテレビなど、僕にあるだろうか。あるとすれば「とちぎテレビ」の「全日本オールスター紅白歌合戦」くらいのものだ。

4時台に起きて食堂に入る。朝、ここに来るなり冷房のスイッチを入れることをしなくなってから、どれほどの日が経つだろう。角部屋である食堂の、ことなる壁の窓をそれぞれ開ければ、それで凌げる今は涼しさになった。

空にツバメの滑り飛ぶ姿も、このところは見かけなくなった。ツバメはいつごろ南へ帰ったか。そしてその帰った先はどこか。この積年の疑問を晴らすべく検索エンジンに当たると、日本に来るツバメは多くフィリピンで冬を越すとあった。ということは、ウチの上空を盛んに舞っていたツバメは今ごろ、ダバオやケソンシティの空を飛んでいるのかも知れない。

そんなことを考えていると、コンセントに繋がれたiPhoneが目覚ましの音を発した。昇ったばかりの朝日が雲のまにまに見え隠れしている。書きかけの日記は「下書きとして保存」のボタンをクリックするよりCtrlキーとSキーを同時に押した方が早いから、その方法で保存して朝の仕事のため製造現場へと降りる。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、大根と人参のなます、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、明太子、巻湯波の炊き物、ピーマンの炒りつけ、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 パンフワフワオムレツ、オムレツのためのクリームソース、モロッコインゲンのバターソテー、“BEAUJOLAIS VILLAGES COMBE AUX JACQUES LOUIS JADOT 1998”ケーキ“CAMUS GRAND VSOP”(生)

2016.9.10(土) 来年のカレンダー

20160910fもう、来年のカレンダーを注文する時期になった。何十年もの付き合いの業者から「あした伺いたい」という電話をもらったのはきのうのことだ。「何時ごろ…」と訊かれたので「できるだけ早い方が、具合が良いんですよねぇ」と答えると「それでは8時半から9時のころに」と相手は時間を決め、僕はそれに了承をした。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場には、どこかに出張でもしない限り毎朝、僕がショーケースの拭き掃除および在庫しらべに行く。その帰り、自転車で日光街道を遡上している最中に事務係のカワタユキさんから電話が入って「お客様がいらっしゃっています」と言う。時刻は8時05分。相手は「8時半から9時のころ」に来るはずだったカレンダーの業者である。

「さば読み」とか「バッファー」という行いあるいは考え方がある。世の中のすべては計算どおりにいくものではない、だから予定には余裕を持たせておけ、ということだ。しかし「8時半から9時のころ」に来るはずの人が8時05分に来る、これは「バッファー」の範囲には収まらない大迷惑と僕には感じられる。

しかし僕はその、何十年もの付き合いの業者が嫌いではないから「あー、お待たせして申し訳ありません」と、謝りのことばに自分の気持ちを包み隠しつつ事務室に入っていくのだ。


朝飯 ピーマンの炒りつけ、大根と人参のなます、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、明太子、しその実と胡瓜と茄子の塩漬け、メシ、揚げ湯波と玉葱と茗荷の味噌汁、トマトの甘露煮
昼飯 かき揚げ、たまり漬「ホロホロふりかけ」、明太子、塩鮭、梅干し、巻湯波の炊き物によるお茶漬け
晩飯 “Parrot”のグリーンサラダリブロースのステーキ“evodia 2015”

2016.9.9(金) 雲水は無理としても

20160909hオヤジは2005年に亡くなった。オフクロは2014年に亡くなった。ふたりは日本の高度成長と共に壮年になり、50代でバブルを迎えた。多くの日本人がそうであったように、彼らも金銭をモノに換え続けた。有り体に言えばモノを買い漁った。あるいは義理がらみや泣き落としにより無理やり押し付けられたものも少なくなかった。その集積が、彼らの居住空間である。

特にオフクロは、モノを買うこと、貰うことが大好きで、且つ、モノを処分すること、捨てることは大層、嫌った。もうひとつ、オフクロは空間を好まず、それをモノで埋めた。テーブルや机の上もモノで満たした。モノで満たされたテーブルや机は本来の意味を失う。オフクロは最後は、これまたモノだらけで足の踏み場もない床に数十センチ四方を確保し、そこに正座をしてメシを食べていた。

「3階は巨大なゴミ溜めだからね」とはオヤジが生前、僕に言ったことだ。

オフクロが亡くなって「それっ」とばかりにその3階の整理整頓を始めたかといえば、そのようなことはない。あまりのモノの多さに気力が湧かなかったのだ。しかしいつまで座しているわけにはいかない。今年の春から人を介して寄付をしたり、あるいは思いついた人を呼び、欲しいものがあれば持っていってもらった。ただし、そんなことでは「巨大なゴミ溜め」はビクともしない。

不要品の引取業者を8月末に呼び、2トントラック4台分のモノを捨てた。それでも足りずに今日もおなじ業者の2トントラック1台が来て、先日、積みきれなかったタンスや下駄箱を引き渡した。「これが最後の機会」と、下駄箱を撤去した裏玄関の、更に奥にまで僕は潜り込んだ。そしてそこに積み上げられたままのガラクタすべても業者のオニーサンに手渡し、それらはリレー式にトラックに積み込まれた。

オヤジとオフクロの遺したモノの、体積にして97パーセントは本日を以て綺麗さっぱり無くなった。

裏玄関の更に奥のガラクタの中からは、何十年前、あるいは100年以上も前に使われていたと思われる看板が出てきた。もちろんこれらは捨てない。また階段に積み重ねられた靴箱の下からは、僕が何十年も見つけられずにいた、懐かしいヘルメットも出てきた

モノを持つことにより精神の充足を得る人もいるだろう。しかし「モノは空しい」という結論に、僕は2年前、58歳のときに達している。雲水は無理としても、できるだけ少ないモノで暮らしていきたい。


朝飯 たまり漬「ホロホロふりかけ」を薬味にした納豆、スペイン風目玉焼き、冷や奴、しその実と胡瓜と茄子の塩漬け、牛蒡と人参のきんぴら、メシ、若布と揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬
晩飯 酒肴ひととおり野菜の天ぷらたまり漬「刻みザクザク生姜」と同「鬼おろしにんにく」を薬味にした鰹のたたき牛肉のたまり漬け焼き乳茸うどん、5種の日本酒(冷や)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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